国立病院機構久里浜医療センター 樋口 進 インターネット、いわゆるネットは、生活の必需品で、ネットのない生活など考えられない人が多いでしょう。実際、ネットの使用者は年々増え続けています。総務省の通信利用動向調査によると、平成23年末にネットを利用していた人は約9600万人で、これは国民のおよそ10人に8人にのぼります。このように便利なネットですが、使い方を誤ると様々な問題を引き起こします。 さて、このネット依存者は、わが国にどの位いるのでしょうか。私どもは、厚生労働科学研究の一環として、全国の中学生や高校生およそ10万人に対して実態調査を行いました。2012年秋のことです。その結果は驚くべきものでした。 まず、平日、学業以外に、中学生の5人に1人、高校生の3人に1人は、1日3時間以上ネットを使用しているとのことです。もちろん休日となると、この時間はさらに延びます。 ネット依存の推計には