仕事を終えて帰宅した際、部屋の隅々までキレイに掃除が行き届いていると、本当に心地が良くなる。床が磨かれていたり、ゴミが処分されていたり、シミが完全に落ちてないまでも除去しようとした努力の形跡があれば更に最高だ。こういった仕事ができる人間は、終わりと決めた時間になってもすぐ掃除用具を片付けず、キリがいい所までやり遂げるに違いない。 著者によると、ありふれた日常空間を整える美意識は、外国人よりも日本人に如実に表れる価値観だそうだ。本書はどんな企業であれ、とにかく製品プランナーに購入して貰いたい。これからものづくり日本は、生き残れるかどうかの時代に突入する。そのために必要な資源である「美意識」がいかに重要かを、ニュアンスでなく正当なる理論でもって教えてくれる。 いうまでもなく現在、日本は転換期にある。戦後60数年日本は工業生産に邁進してきたが、アジア経済の活性化により工業国としての経済モデルは終
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