★☆★★☆米州35カ国のうち米国とカナダの北米両国が入れないラ米・カリブ(LAC=ラック)地域33カ国がつくる「ラ米・カリブ諸国共同体(CELAC=セラーックと発音)」が12月3日発足した。 前日からカラカスで開かれていた第3回LAC首脳会議は3日、「カラカス宣言」などを採択し、CELAC設立にこぎつけた。 LACは史上初めて、米国の加盟できない一大機構を自らのものにした。その意義は大きい。 CELACは、米国とカナダが入り、キューバが復帰を拒否している既存の米州諸国機構(OEA=オエア、英語ではOAS)と今後併存することになる。米国がLAC支配の道具としてきたOEAと、誕生したばかりのCELACがどのような関係になるのか、現時点では判然としない。 第3回LAC首脳会議は、議決方法を全会一致か、多数決かを決めることができなかった。当面は全会一致の合意方式で進み、来年チリで開かれる第2回CE