世界経済を恐慌の瀬戸際まで追い詰めた金融危機の方が、今より危険度は高く、当時の市場での取引はほぼ一方通行だった。今の市場を動かす材料の多さは、これまでにない試練を突きつけているとゴクマン氏は指摘。米金融政策当局の動向次第で銀行株や国債利回り、通貨が即時に変動する一触即発の状態であり、ターゲットやメーシーズのように四半期決算を受けて1日に株価が10%や20%変動することもあり得るという。 こうした試練も、米大統領発の影響がなければ克服できるかもしれない。トランプ氏のツイートが与える打撃はこの夏、ますます対処が難しくなっている。過去の例を見ても8月は厳しい月間となることが多いが、今年の8月はS&P500種株価指数が1%以上の値動きになった日が、17営業日のうちすでに9営業日と、昨年12月の相場急落以降で最大のボラティリティーを記録している。 年初来で見れば株式相場は堅調で、シカゴ・オプション取
![言葉を失うウォール街、金融危機より「異様」なトランプ・マーケット](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2f7944778d927ad2bf86c32b0f176209fb5e0823/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fassets.bwbx.io%2Fimages%2Fusers%2FiqjWHBFdfxIU%2FiUcGL391OKO4%2Fv0%2F1200x800.jpg)