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ブックマーク / www.webchikuma.jp (4)

  • 【第123回】感染症文学を読むなら、いましかない|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま

    ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」2020年7月号より転載。 新型コロナウイルス感染症の拡大による政府の緊急事態宣言は五月二五日、いちおう解除された。とはいえ暮らしが元に戻ったわけではない。そんな中、あえて文学方面に目をやると、新潮文庫のアルベール・カミュ『ペスト』が二月から売れはじめ、四月には一〇〇万部を突破したというニュースが特筆されよう。 なにしろ人類は感染症とともに歩んできたのだ。パンデミック下の世界を描いた作品は多々あって、古いところではボッカチオ『デカメロン』(一三五三年)が有名だ。一四世紀のフィレンツェで、ペストが蔓延する市中から郊外に逃れた一〇人の男女が、一人一〇話ずつ全一〇〇話の物語

    【第123回】感染症文学を読むなら、いましかない|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま
    vialavida
    vialavida 2020/08/03
    やはりカミュ『ペスト』か。
  • こじれた男らしさを解きほぐす|PR誌「ちくま」特別寄稿エッセイ|河野 真太郎|webちくま

    そもそも「男らしさはどこへ行くのか」などと問いかけることがけしからんという話になる。ハリウッド発で爆発的に広まった反セクハラ・反性暴力運動のMeToo運動が新たなフェミニズム運動として輝きを放っている現在、男らしさを問うこと自体、「女の権利ばかり守るのは男への反差別だ」といったネトウヨの喜びそうな論理に容易に落ち込んでしまうではないか。男らしさなんてなくなって大いに結構。男も生きづらい?  知ったことか。 その通りで、私自身、「男への反差別」的な言説には毛ほども同意しないものの、心配になるのは、それで生じている社会的分断はリアルなものだということだ。確かに、男は男であるだけで自由や力を得ているというのは客観的な事実である。だが、それを客観的事実とは受けとめられず、また男であるゆえの自由や力を自分自身は得ていないと思ってフェミニズム運動に対して悪感情を持ち、MeTooに対してNotMeと言い

    こじれた男らしさを解きほぐす|PR誌「ちくま」特別寄稿エッセイ|河野 真太郎|webちくま
    vialavida
    vialavida 2018/08/02
    "その…問題は、現代的な言葉で言いかえれば「コミュ力の欠如」にほかならない。メルヴィンの苦悩は、相手の気持ちや場の空気を読み、しかるべきコミュニケーションをとることができないことから主に生じている。"
  • 【第86回】彼女たちが「フェミニスト」を名乗るまで|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま

    ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」2017年6月号より転載。 いまさらながらだが、二〇〇〇年代初頭(〇〇年~〇五年ごろ)のフェミニズムに対する右派のバックラッシュはひどかったなと思う。またの名を「ジェンダーフリー・バッシング」。 「過激な性教育をしている」「ジェンダーフリー教育は性差を否定している」。そんな言説が「正論」などの保守系メディアを中心に広がり、当時の自民党には安倍晋三を座長とする「過激な性教育・ジェンダーフリー教育実態調査プロジェクトチーム」なるチームまでできたほどだった。いま思えば、あれは日会議などの右派勢力が仕組んだものだったと気付くのだが、ともあれそれでフェミニズムが手痛いダメージ

    【第86回】彼女たちが「フェミニスト」を名乗るまで|世の中ラボ|斎藤 美奈子|webちくま
  • 女子高生が性を買われるということ|『難民高校生』刊行記念対談|仁藤 夢乃,桐野 夏生|webちくま(1/4)

    女子高校生の頃、街を彷徨う生活を送っていた仁藤夢乃氏は、その体験を描いた『難民高校生』をちくま文庫で刊行した。一方、桐野夏生氏は、『週刊朝日』で、連載小説「路上のX」の執筆にあたり、仁藤夢乃氏の『難民高校生』を読み、仁藤氏が立ち上げた中高生支援団体のスタディツアーにも参加したという。いま、女子高生を「JKビジネス」にさらそうとする社会の問題、そして「親子断絶防止法」の大きな問題点まで実体験をもとに語り合う。 ●「路上のX」取材での出会い 桐野 私は「路上のX」(「週刊朝日」で連載した女子高校生を主人公とした小説)を書くときに、偶然ネットでColabo[注1]を知って、仁藤さんの著書『難民高校生』と『女子高生の裏社会』をKindleで買って拝読しました。居場所のない女子高生の、想像を絶する生々しいルポでした。現実があまりにすごいことに驚いて、小説がどこまでその現実を追いかけていけるのだろうか

    女子高生が性を買われるということ|『難民高校生』刊行記念対談|仁藤 夢乃,桐野 夏生|webちくま(1/4)
    vialavida
    vialavida 2017/04/08
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