カップヌードルからポケモンまで、発祥地の日本より海外での人気のほうがはるかに高くなって日本人を驚かせた製品は数多くある。 日本産ウイスキーもそんな製品の仲間入りを果たすだろうか。 確かに一時、日本で蒸留されたウイスキーは海外の専門家からは高い評価を受けてきた。ただ、ここにきて日本産ウイスキーの人気が急上昇している。年末を控え、日本の業界最大手アサヒグループホールディングスにとって、傘下のニッカウヰスキーが今年に輸出量を60%増の2万5500ケースに伸ばしたことは良い意味で予想外だった。 「竹鶴ピュアモルト」など数々の賞を獲得したウイスキーの酒造元アサヒとニッカは、海外市場開拓にかなり力を入れてきたが、目標の出荷数を16%上回ったに過ぎない。ただ、5年前のニッカの出荷数がわずか1800ケースだったことも注目に値すべきことであろう。 このように輸出が大きく伸びたことから示唆されるのは、ニッカが