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ブックマーク / econobserving.blogspot.com (17)

  • 経済関係雑記帳: 健康ってなんだ(メモ)

    1.27.2014 健康ってなんだ(メモ) オバマケアの経済学界隈における破壊力は凄まじく最近ヘルスエコンだけじゃなくてマクロ界隈でもオバマケア(ACA)に関する研究論文が増えている。マクロの文献だと健康状態ってのは昔から重要な変数だが、まだこれの取り扱いが定まっていないように感じる。 多いのは、主観的健康状態(Self-Rated Health, SRH)を何処かで切って、「いい」「悪い」もしくは「いい」「悪い」「めっちゃ悪い」という非連続な変数にして、状態間の移動を確率行列で表す(「めっちゃ悪い」は破滅的な医療費を考慮するため。医療費にキャップがある国の場合は関係ないかも)。 もう一つは、障害や疾病の有無といった客観的健康状態(と主観的健康状態)を何らかの形でスコア化して、健康ストック(Grossman1972)のような連続変数として扱うというもの。これは、主成分分析や、主観健康状態の

  • 経済関係雑記帳: 失われた20年に何が起きていたのか

    9.20.2013 失われた20年に何が起きていたのか 正確に理解出来てるか怪しいので他人の論文を紹介するのは気が進まないが、新進気鋭の(主にマクロ)経済学者らによって書かれているこの論文は、派手さはないが日経済を対象にした研究をしているものにとっては必読だと思う。 アメリカのPSIDみたいな横にも縦にも十分大きいパネルデータが少ない(というか、ない)日では、賃金、収入、所得、消費、資産[1]という基的な変数の動きを正確に理解することはなかなかムズカシイ。この論文は、そのバリアを賃金構造基調査、全国消費実態調査、家計調査、家計研パネルといったデータを利用して丁寧にみていったものだ。アメリカでは、「上位1%が全世帯の○%の富をガメてやがる、いい加減にしろ!」というのがひとつの研究の流れを作っているが、日の場合、アカデミズムの外で「格差」問題が大きく取り上げられて久しいが、真剣な研究

  • 経済関係雑記帳: ニュー経済財政諮問会議の役割

    8.05.2013 ニュー経済財政諮問会議の役割 参院選挙が終わりいわゆるねじれが数年ぶりに解消した。この間、金融危機とそれに続く世界的な不況や大震災など政局の混乱が外的ショックと交錯する苦しい時代があった。経済財政諮問会議は昨年の安倍政権の発足後すぐに活動を再開したが、骨太方針からはじまり予算編成につながる一年のルーティンがようやく軌道に乗ったところである。 小泉政権時代に構造改革という名前とともに一世を風靡した当会議も時代の変遷とともに役割を変えてきている。小泉政権下から第一次安倍政権のころまでの経済財政諮問会議は2名の経済学者と2名の財界人によって構成される民間議員の提案とそれに対する政府内のリパーカッション(規制改革や郵政民営化など)を主旋律としてマスコミを巻き込み政権の推進力となっていた。2008年以降の大きな景気後退によって、「構造」より現下の経済状況に焦点が当たるようになると

    walwal
    walwal 2013/08/05
    経済財政諮問会議の役割もじょじょに変わりつつあるようだ。
  • 経済関係雑記帳: 経済学者とエコノミストrevisited

    4.11.2013 経済学者とエコノミストrevisited 経済学者とエコノミストの違いについて久しぶりに書いてみようと思う。 経済学者もエコノミストも同じ経済を見ているのは間違いなくて、でも書くものは大分違っている。で、勉強しはじめの頃はなんでもっと統合されないのかと思っていたが、土台無理な話だと今は思う。 多くの経済学者にとって経済はデータを生み出すもの、Data Generating Process(DGP)でしかない。まあ、こういうと反発があるかもしれないけどだいたいの経済学者にとってはそうだろう。データそのものを解析するか、なんらかのモデルを使ってデータが出てくる仕組みを解析するか、等々の違いはあれどそれを使ってなんらか面白いことをやってやろうというのがモチベーションだろう。対して、エコノミストは現在の経済の動きを捉えるための足がかりとしてデータを見る。正直足元の経済の動きも将

  • 経済関係雑記帳: 総裁のボール

    4.05.2013 総裁のボール 黒田総裁の会見要旨を読んだ。 これだけの規模の緩和をやると記者から当然のように「財政ファイナンスではないのか」という質問が来る。黒田総裁は前々から1月の政府との共同声明における政府の財政健全化への取り組みへの期待を口にしているが、今回も同様に 1 月に公表した「共同声明」において、政府は、「日銀行との連携強化にあたり、財政運営に対する信認を確保する観点から、持続可能な財政構造を確立するための取組を着実に推進する」としているわけです。当然、日銀行としては、こうした取組みが進んでいくことを強く期待しています。 と述べている。これは白川総裁のロジックと結構異質である。白川総裁は、「企業の成長期待」→「デフレ脱却」というのを中心に考えていて、企業の成長期待は人口減や海外を含めた市場環境の変化に対応するための政府の成長戦略が重要だと度々述べていた。黒田総裁は「イ

  • 経済関係雑記帳: 「日本経済」学者

    2.17.2013 「日経済」学者 こういう記事とかこういうインタビューとかで日経済についての海外一流学者の考えが出ると、「我が意を得たり」とテンションがあがったり「自分の考えと違うな」とテンションが下がったりするのはある程度は仕方ないことだと思う。ただ、日で生まれ育って毎日日経済の情報に接している人間が、日経済に対する直感において彼らに劣るなんてことはないと僕は信じる(学問的にフォーマラズする能力は落ちるかもしれない。少なくとも僕は)。Anil KashyapやRobert Dekleみたいな昔から日を見ている人はともかく、日経済に関する論文が0もしくは1しかないような学者に対しては、名前に負けず正々堂々と「お前はわかっていない」と言えるようになりたいと思う。 思いを強くしたのは、翁邦雄氏の「ポストマネタリズムの金融政策」を読んでからだ。彼はバーナンキを始めとする経済学者の

    walwal
    walwal 2013/02/18
    このエントリーでdmさんに感じる違和感がわかった気がする。/日本人だろうが外人だろうが目の前の状況を解決するより良い枠組みを提示してくれればいいと思うんだけどね。
  • 経済関係雑記帳: correction

    2.05.2013 correction 私の理解が間違っていなければそもそも総裁と副総裁の任期がずれたのは5年前の衆参ねじれによる政争の結果である。当時、総裁人事の連続否決によって、後任の総裁が決まらないまま福井総裁がやめるという異例の「大空位時代」が生まれ、副総裁であった白川総裁が代理を務めた経緯がある。今回の前倒し辞任は国会の混乱によって生じたずれを自らの任期を返上することで正すもので「尻拭い」的な印象が強い。 それを政府とのネゴの結果だというのは勝手だが、ウラを取っていない限り憶測に過ぎず、素直な任期のずれの修正ととるのが自然ではないか。 ポストに拘泥せず次期ボードメンバーへの円滑な移行を図る一人のプロフェッショナルの決断に素直に感動した。 投稿者 dm 時刻: 12:31 0 件のコメント: コメントを投稿

    walwal
    walwal 2013/02/06
    ということは代理期間を含めれば実質勤め上げた期間は変わらないのかな。/しかし、就任の経緯から政治に翻弄された総裁だったなあ。
  • 経済関係雑記帳: 期待しあう政府と日銀

    1.23.2013 期待しあう政府と日銀 1月21-22日の金融政策決定会合で日銀行は物価安定目標を導入した。同時に政府と共同で「デフレ脱却と持続的な経済成長の実現のための政府・日銀行の政策連携について」という声明を発表した。 政府はこの間、1月11日に緊急経済対策をとりまとめている。その中で、冒頭の2ページで デフレからの早期脱却に向けて、政府と日銀行の連携を強化する仕組みを構築する。その際、明確な物価目標の下で、日銀行が積極的な金融緩和を行っていくことを強く期待する。こうした取組に加え、為替市場の動向については、引き続き注視し適切に対応する。 とし日銀に「物価目標」の導入と積極的な金融緩和を強く期待している。 呼応するかのように物価安定目標を導入した日銀はしかし、同時に公表文において 日銀行としては、大胆な規制・制度改革など「共同声明」に記載された政府の取り組みがしっかりと

    walwal
    walwal 2013/01/24
    「今回の共同声明は必ずしも協働声明ではないという印象が強い。 」
  • 経済関係雑記帳: 補正予算 A Closer Look

    1.15.2013 補正予算 A Closer Look 緊急経済対策の裏付けとなる補正予算が閣議決定された。 まずは、財源からみていきたい。財源は補正予算フレームに記されている。 税収、税外収入の上振れが計約4000億円。前年度剰余金が9000億円弱。 公債発行が5兆円に、年金の国庫負担金のための2.6兆円を合わせて7.6兆円。 1.1兆円あまりの「前年度剰余金受入 (復興財源)」はそのまま復興特会に繰り入れられる。 結果として特例公債は減額、建設国債が5.5兆円程度増加する。 歳出の中身は、「平成24年度補正予算の概要」に記載されている。来は予算書をみたいところだが、まだ載っていないようである。 まず東北大震災からの復興のために1.6兆円。うち1。3兆円程度は来年度の復興財源になる。うち1兆円は復興債償還のための経費なのでそのまま使われるわけではないことに注目したい。

  • 経済関係雑記帳: 報道された検討中の新たな官製ファンド一覧

    walwal
    walwal 2013/01/10
    最近たくさんできているよねえ。
  • 経済関係雑記帳: 回帰分析の誤用について

    walwal
    walwal 2012/07/14
    この式をTwitterのTLで見たとき「この式は何を表しているのだろう?」と、本気で悩んでしまったorz
  • 経済観測小屋: 悟り

    walwal
    walwal 2012/01/20
    神さまでもなければ無理じゃないかなぁ。/管理国家ならこういうことも可能だろうか?/それで「幸せ」なのかどうか分からないけど。
  • 経済観測小屋: 国家戦略会議第六回

    walwal
    walwal 2012/01/11
    私もギョッとした。「正直にいえばギョッとしたのが、今回設置される「フロンティア分科会」の下部組織の名称。それぞれ「繁栄」「幸福」「叡智」「平和」という目的別に部会をつくるそうです。」
  • 経済観測小屋: 政治家の勝利?

    walwal
    walwal 2012/01/11
    やっぱり政治家って強い力を持っているんだなぁ。/日本の政治家は……
  • 経済観測小屋: 野田総理の郷愁(国家戦略会議第五回)

    walwal
    walwal 2011/12/27
    このキャッチフレーズをいま知った。「「分厚い中間層の復活」というのは現首相のキャッチフレーズの一つで、国会答弁や政府文書に頻繁に出てきます。」
  • 経済観測小屋: テキサス!

    walwal
    walwal 2011/10/16
    カリフォルニア州がトップなのか。シランカッタ。
  • 経済観測小屋: 債務上限問題と特例公債法案

    walwal
    walwal 2011/08/01
    激同。「仮に予算執行を年度途中で止めるような事態になれば、恐らく真っ先に苦しむのは国からの支援によって生計を成り立たせている家庭であろう。彼らが苦しむ理由は何一つとしてない。」
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