シーズン終盤には主力選手の離脱が相次ぎ、中日に逆転優勝を許したが、正式就任初年度でチームを2位まで引き上げた小川淳司監督 今年のヤクルトは興味深いチームだった。日本シリーズには行けなかったが、クライマックスシリーズでは中日からも2勝を挙げた。負けた試合も2試合は1点差だったから、よく戦ったと言っていいだろう。 レギュラーシーズンの総得点が484点、総失点が504点。得失点差はマイナス18点だが、それでもチームは70勝59敗15分、貯金11だった。得失点差がマイナスでAクラスに入ったチームは、最近10年間で9チーム目。得失点差マイナスで2位というのは3チーム目になる。 失点の方が多くても勝ち越しているのは、勝つ時は接戦が多く、負ける時は大差で負けることが多いことを意味している。これはだいたいにおいて、戦力はそれほどそろっていないチームが、うまくマネージメントされた結果である。つまり、小川淳司
![ヤクルトの秘密。~小川監督が受け継ぐ系譜とは?~(小川勝)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d0aa3eb72e980337331825f3dff70d97269354b8/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F0%2F3%2F-%2Fimg_03ccb4d3aca97e1af55ecf7eb1fda919287120.jpg)