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ブックマーク / web.sfc.keio.ac.jp/~taiyo (8)

  • 論文書き - ε304

    マクドナルドを読んでいた。相変わらず付箋をにベタベタ貼っていた。一息ついたのでラップトップを広げたところ、近くに座っていた女性が「3分いいですか」と声をかけてきた。 げげ、いきなり宗教の勧誘かと身構える。女性は、「このに付いている付箋の色に意味はあるんですか」と聞いてきた。色に全然意味はないのだが、よく聞かれる質問だ。から目をそらさずに付箋を付けるので、いちいち色など気にしてはいない。たまたま手に付いたものを貼り付けているだけだ。 どうやら女性は修士論文を書いているらしく、どうやって論文を書いたらいいのか分からないらしい。正月からマックで付箋のベタベタ付いたを読み、ラップトップを広げるのは大学院生だと思って声をかけてきたという(まだ若く見えるのか)。 いろいろ質問を受けた後、「指導教官から指導を受けるコツを教えてください」といわれた。指導教官からまず文献を読めといわれたが、何を

    yam1226
    yam1226 2010/01/04
    男性の先生は基本的に丁寧なアドバイスを与えたがらず、学生の自主的な取り組みに任せようとする。男子学生ならそれで良いが、女子学生は先生から突き放されたように感じるらしい。
  • 「狂ったモクバ工科大学」と『日本のヒップホップ』 - ε304

    MIT友人のイアン・コンドリーからイベント告知のお知らせをもらった。MITから学生が来て「ライブアクションアニメ」を披露する。イアンのの翻訳も完成したので、その関連イベントもある。「モクバ工科大学」というのはMITのもじりなのだろう。 イアンに直接メールするのが面倒な方は私にメールください。 ====== マサチューセッツ工科大学の助教授イアン・コンドリーです。どうもお世話様です。 東京で行うアニメパフォーマンスイベント (5月29日、30日)とジャパニーズヒップホッップのパネルディスカション (6月6日)の告知をさせてください。 また私の、『日のヒップホップ』の日語版が出版されましたので、ご案内いたします。 http://www.nttpub.co.jp/search/books/detail/100001949 MIT Dance Theater Ensemble prese

  • 二つの世界を生きる - ε304

    もうすぐ私のMITでの研究期間が終わり、帰国しなくてはならない。名残惜しい気もする反面、とっとと帰ってしまいたい気もする。 とっとと帰ってしまいたい気にさせるのは、研究環境としては日にいてもアメリカにいてもあまり大差ないということを実感したからだろう。無論、ケンブリッジにはMITやハーバードがあって、連日のようにおもしろい講演会が開かれていて、知的な刺激に溢れている。ちょっと電車や飛行機に乗ればニューヨークやワシントンにも行ける。 しかし、そうした情報へのアクセスも、インターネットとジェット機の時代にはそれほどありがたみのあるものでも無くなってきている気がする。 東京からボストンまでは15時間飛行機に乗らなくてはいけないとはいえ、一昔前よりは短縮されているし(直行便が欲しい!)、航空運賃もずっと安くなっている。何より、大きなカンファレンスなどはネット中継・録画があり、論文のほとんどはオン

    yam1226
    yam1226 2009/03/06
    、そうした情報へのアクセスも、インターネットとジェット機の時代にはそれほどありがたみのあるものでも無くなってきている気がする。
  • ホームズの言葉 - ε304

    だいぶ春めいた陽気になってきた。 気分転換に屋外のベンチに座って『シャーロック・ホームズの冒険』を日の文庫で読んでいた。すると、白人の中年男性が近づいてきて、「英語分かる?」と聞いてきた。「分かるよ」と答えると、「今読んでいるのは中国語?」という。「日語だよ。」「日語も縦に読むの?」「そうだよ。」「ジョークを聞いたんだけどさ。英語は左から右へと横に読むでしょ。だからアメリカ人はいつもノー、ノー、ノー。中国人は縦に読むからいつもイエス、イエス、イエス。」「ははは、おもしろいね。」彼は突然きびすを返して無表情のまま行ってしまった。 いったい何だったのだろう。ジョークの実験台にされたのだろうか。ノーなのに何でもイエスと答えてしまうのは中国人より日人ではないだろうか。 シャーロック・ホームズは小学生の頃に何度も読んだはずなのだけど、全然内容を覚えていないので楽しめる。初版の訳が昭和28年

    yam1226
    yam1226 2009/02/26
    資料もないのに、ああだこうだと理論的な説明をつけようとするのは、大きな間違いだよ。人は事実に合う理論的な説明を求めようとしないで、理論的な説明に合うように、事実のほうを知らず知らずに曲げがちになる。
  • やめるための見きわめ - ε304

    研究のための時間が足りない。予定していたことは全部できそうにないことがほぼはっきりしてきた。だから、取捨選択をしなくてはいけなくなっている。 そこで、ケンブリッジ界隈でちょっと話題になっているらしいSeth GodinのThe Dipを読む。薄いなのですぐ読める。dipという言葉はいろいろな意味があるが(例えば、「能なし」という意味もある)、たぶんここでは「くぼみ」というのが一番良いだろう。 新しい仕事プロジェクトを始めると最初はうきうきしている。新しい研究テーマに取り組むときもそうだ。しかし、しばらくすると行き詰まる。このままで良いのか。ちゃんと終わるのか。意味があるのか。悶々とし始める。この状態がdipである。 選択肢は二つ。頑張って続けるか、やめるか。Godinは「やめろ」という。とっととやめるのが賢い。一流の人はそもそもそんな仕事は始めもしない。一流になれないと分かったら手を出

    yam1226
    yam1226 2009/01/25
    Godinによれば、一流の人は自分がthe best in the worldになれるテーマに集中し、なれないものは戦略的にやめてしまう。簡単にやめられる人が一流になれる。やめてばっかりだと嫌われるかもしれないけどね。
  • 安楽椅子の学者はもう無理 - ε304

    「安楽椅子の○○学者」という言い方がある。安楽椅子の人類学者など、主にフィールドに出て行くことが想定されている学問分野で、フィールドリサーチをしない学者のことを揶揄していうことが多い。 梅田望夫さんはあえてネットだけで生きる決意をして、アメリカ国内では飛行機に乗らないとどこかで書いていた気がする。すごい実験だと思う一方で、一次資料へのアクセスが不可欠な学者にとっては難しいといわざるをえない。ネットで得た資料だけで論文を書いたら(まだ?)あまり評価されないだろう。 実際、今どきの学者はフィールドワークなしで研究することはできないように思う。文学や音楽であっても、著者や音楽家の背景を知るためにその人たちが生きたところへ行ってみることは理解を大きく促進する。アメリカ文学を研究している人がアメリカへ行ったことがないということが、昔はあったらしいが、今では考えにくい。 私自身も旅は嫌いではないので、

    yam1226
    yam1226 2008/11/30
    一次資料へのアクセスが不可欠な学者にとっては難しいといわざるをえない。ネットで得た資料だけで論文を書いたら(まだ?)あまり評価されないだろう。
  • 読んでばかり - ε304

    最近、他の人の文章を読む機会が多い。学生の卒論、修論、博論はもちろん、学会やジャーナルの査読を頼まれることも増えた。コロンビア大学の博士論文の謝辞に入れてもらう光栄にも浴した。別の人がこれから出版するの原稿にもコメントを求められている。 おそらくこういう仕事をもっとしている人がいると思う。しかし、私の研究テーマはニッチだったので、頼まれることは少なかった。それが増えてきたということは、関連する研究テーマをやっている人が増えてきているということかもしれない。そう思うと、うれしい反面、少し焦りも感じる。ほとんど人のいない荒野でこつこつ開拓していたはずなのに、気がつくと周りに人が増えているという気分だ。 他の人の文章を読むのは、時には苦痛だ。先日読んだ論文は、全28ページのうち、イントロダクションが14ページもあって、どういう構成をしているのかとあきれた。しかし、出版される前の最新の研究に触れ

    yam1226
    yam1226 2008/11/01
    が好きなだけ、成績が良いだけでは生き残れない。勉強と研究の違いが分かっていて、研究することに苦痛を感じない人でないとものにならない。まして衰退・縮小する大学業界では生き残りは大変だ。
  • emergence_notes の編集 - PukiWiki

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    yam1226
    yam1226 2007/08/06
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