仮想化がデータセンター業界で大流行しているが、それにはもっともな理由がある。利用率40%未満で運営されている典型的なサーバの場合、仮想化によって技術リソースを効率的に利用し、かなりのコスト削減につなげることが可能なのだ。EMC傘下のVMwareの拡大や、ほかの仮想化プラットフォームの数からみても、この技術は明らかに急成長モードに入っている。 例によって、セキュリティは後手に回りがちだが、これは大きな問題だ。仮想化はサーバとデータセンターの定義を変えてしまう。物理的に離れたサーバがネットワーク経由で接続されている(セキュリティや監視が可能という前提になる)のとは対照的に、仮想環境は孤立化した、内蔵型の「ボックス内データセンター」であり、以前はネットワーク経由で発生していたプロセス間通信が、すべて1台のマシンの中で発生する。セキュリティ上の影響が深刻になるのは必至だ。 実際は、業界がシステムと