障害者の逸失利益訴訟 争点や権利学ぼう(中日新聞) 重い知的障害のある名古屋市守山区の伊藤晃平さん=当時(15)=の事故死に伴う損害賠償をめぐり、遺族が障害のない同世代と同等な賠償を求めた訴訟で、遺族の支援グループが16日、訴訟の争点や障害のある人の権利を学ぶ集会を同市中区の市女性会館で開く。参加無料。 グループ結成1周年記念総会を兼ねて開催。遺族側代理人の弁護士が名古屋地裁で係争中の訴訟の意義や現状を説明する。結合双生児で生まれたベトナムのベトさん(2007年死去)、ドクさん兄弟を支援してきた藤本文朗・滋賀大名誉教授らの講演もある。 訴状などによると、伊藤さんは07年12月、短期入所施設で宿泊中に階段から落ちて死亡。障害のない同世代なら6000万円程度が見込まれる賠償額を、施設側の保険会社は重度障害を理由に「将来の収入を想定できない」として逸失利益をゼロと見積もり、慰謝料など約1500万