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ブックマーク / hoshinot.exblog.jp (2)

  • 2010年10月30日(土) | 星野智幸  言ってしまえばよかったのに日記

    拙著『俺俺』の中で、【以下、ネタバレあり】「俺」化しない人たちが出てくる。「外国人」である。曖昧に「外国人」としか書いていないので、「外国籍」なのか、「外国育ち」なのか、「外国籍の親を持つ」なのか、わからない。要するに、日社会の中で「異質」と見なされるがゆえに、「俺」社会からハズレることを恐れて「俺」化していく、という過程からも自由である立場の人たちである。もちろん、「外国人」でない人でも、そのような人はたくさんいる。が、小説では、あえて「外国人」に限った。なぜなら、視点人物が「俺」だからだ。「俺」には、そのような立場の人間が「外国人」として見える、というわけだ。 『俺俺』を読んでくださった方で、自分は「外国人」の側にシンパシーを感じる、という感想もいくつかあった。じつは、これまで私は基的に、『俺俺』で言う「外国人」の側から小説を書こうとしてきた。かくかくしかじかのマイナーな存在は、現

    2010年10月30日(土) | 星野智幸  言ってしまえばよかったのに日記
    yomimonoya
    yomimonoya 2010/11/01
    「つまり、圧倒的多数は現在、マイナーな立場に本当は置かれているのだ。マイノリティたちが、幻想のマジョリティの椅子を奪い合い、線引きしあっているのだ」
  • 2010年10月29日(金) | 星野智幸  言ってしまえばよかったのに日記

    湯崎広島県知事が育休を取ると宣言したこと(すでに子どもは産まれ、湯崎知事は早速時限的に育休を取っている)に対し、橋下・大阪府知事が「世間では育休を取りたくても取れない人がいるのに、世間知らずだ。首長はみんなが育休を取れるような環境を作ってから取るべきだ」という趣旨の発言したことに対し、何とも言えぬ違和感を感じる。 私が就職した二十数年前、一般的に会社には、その職場でみんなが残業していると一人だけ仕事が終わったからといってすぐには帰りにくい、という風土があった。特に、上司がいると、先に帰るなんてことはほぼ不可能であった。このため、何となく会社に残り、その結果会社にいる時間がやけに長く、家庭で費やす時間が少ないのが、日の平均的なサラリーマン生活だった。そしてそれは、日社会のメンタリティでもある。 時短が言われた90年代になって、長時間労働を減少すべく、とにかく上司が率先して仕事を切り上げて

    2010年10月29日(金) | 星野智幸  言ってしまえばよかったのに日記
    yomimonoya
    yomimonoya 2010/10/30
    「世の人の、羨望や恨みといった弱みに訴えかけることで、感情的にさせ、その熱狂の力を自分の味方とするのである」←しかも知事本人はリアリスト気取りでその手法を使うのが、また。
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