カナダ政府は10月31日、エボラ出血熱が大規模に流行している国に滞在していた人を対象にビザの発給を停止すると発表した。先進国では、オーストラリアに続く2カ国目の措置とみられる。カナダではエボラ患者は確認されていないが、アンブローズ保健相は「カナダ国民を守ることが最優先だ」と声明を発表した。 今回の措置は、過去3カ月に流行国に滞在していた人を対象としている。具体的にはギニア、リベリア、シエラレオネの滞在者が対象になるとみられる。 すでにビザを持っている人や、西アフリカから帰国するカナダ人の入国には影響がないという。地元CBCテレビによると、カナダ政府の担当者は「オーストラリアの措置ほど厳しくはない」と語ったという。 世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は10月29日、米ブルームバーグへのインタビューで「渡航禁止が防御の有効な手段であることを示す証拠はない」と、オーストラリア政