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ブックマーク / blogs.itmedia.co.jp/kurikiyo (54)

  • 【お知らせ】「戦略的データマネジメント」翻訳しました:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    私の翻訳による「戦略的データマネジメント」が2月18日に翔泳社より出版されます。現在Amazonで予約受付中です。原は米国のデータ戦略専門家Thomas C Redman氏がHarvard Business School Pressから出した“Data Driven”です。”Data Driven”は米Amazonにおいてほぼ満点(5点評価×25人、4点評価×2人)という高い評価を得ています。書のポイントは、元の出版元がHarvard ”Business” School Pressであるという点でしょう。つまり、テクノロジーではなく、あくまでもビジネス側の視点からデータについて論じたです。データベースだとかBIツールなどの話はほとんどでてきません。 著者のThomas C Redman氏は、AT&Tベル研時代から組織のデータ戦略についての現場経験を30年以上積んできているベテラン

    【お知らせ】「戦略的データマネジメント」翻訳しました:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 【Dreamforce便り】小ネタ集:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    その1: 10月に東京で行なわれたDreamForceの会場でCMOのKendall Collins氏にインタビューした時に話題に出た、自分自身でSales Cloudを活用しているというChester Frenchというポップデュオですが、なんと、今日の記者向け事例発表ランチオン・ミーティングに登場しました。 「プロになると決めた時にメジャーレーベルからも声がかかったが、メジャーレーベルと契約しても成功できるバンドは2%に過ぎない。であればレーベルに任せず自分たちでプロモーションするという道を取った。音楽ビジネスはきわめてソーシャルなものだし、ファンとのリレーション管理も重要、しかし、CRMという要素はミュージシャンの世界ではほとんど顧みられてこなかった。このギャップをSales Cloudで埋められると思っている」とのことです。 その2: 会場のモスコーニセンターに行く途中の道でベンダ

    【Dreamforce便り】小ネタ集:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 【お知らせ】ドンタプスコットの最新作『デジタルネイティブが世界を変える』翻訳しました:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    # Oracle-Sunの話は引き続き書いていきますが、閑話休題でお知らせです。 『ウィキノミクス』等でおなじみのドンタプスコットの最新作『デジタルネイティブが世界を変える』を翻訳しました。物心ついた時から周囲にコンピューターやネットが存在し、デジタル・テクノロジーに浸かって成長してきた世代が何を考えているのか、メディア/政治/教育/家庭をどのように変えているのか、彼らから何を学べるのかを、世界中の約1万人の若者に対する調査プロジェクト(予算:400万ドル)の結果に基づいて分析したです。 原題は"Grown Up Digital"、翔泳社から依頼があった時に、「あれ、これは大昔に出たでは?」と思ってしまいましたが、それは、"Growing Up Digital"(邦題『デジタルチルドレン』)という同著者が1999年に書いた別のだったのでした。"Growing Up Digital"が

    【お知らせ】ドンタプスコットの最新作『デジタルネイティブが世界を変える』翻訳しました:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • Oracleがハード事業に力を入れれば入れるほどMicrosoftが得をする:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    昔、Ciscoのジョン・チェンバースが「ホリゾンタルは常にバーチカルに勝つ」という(趣旨の)発言をしたと記憶しています(ソース検索中)。このルールは、今日においても(原則的には)成り立つと思います。 ホリゾンタルなビジネスモデル、つまり、特定のレイヤーに特化したモデルはリソースを集中しやすいという点でも有利ですが、それ以上に、パートナーのエコシステムを構築しやすいという点で有利です。たとえば、Ciscoはネットワーク機器というレイヤーに特化したベンダーとしてどのサーバベンダーとも対等に付き合ってきたため、どのサーバベンダーとも補完的な存在になり、その顧客ベースにリーチできました。仮に特定のサーバベンダーのビジネスが傾いても、他のサーバベンダーの市場で勝負できるため大きな悪影響を受けません。 仮にCiscoがちょっとお金が余ったので特定のサーバベンダーを買って、そのベンダー専用のソリューショ

    Oracleがハード事業に力を入れれば入れるほどMicrosoftが得をする:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    yukio2005
    yukio2005 2009/04/22
    「他のレイヤーに進出したことによるメリット」>「既存パートナーと競合することによるデメリット」
  • クラウドの元祖はHP(ヒューレットパッカード)?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    「クラウドコンピューティング」という言葉の起源は、2006年8月のエリックシュミットによる講演での発言というのが一応の定説かと思います。 しかし、先日のHPのアナリストイベントで、HPのマーケの人が「2000年にLoudCloudという会社がありましたが、それは今やHPの子会社なので、クラウドの元祖はHPです」みたいな話しをしてました。 LoudCloudはマークアンドリーセンが創業した会社です。確かに2000年時点で仮想化と自動化を駆使した高度なWebインフラホスティングを提供していたので、今日におけるクラウド的なことを最初に始めた企業のひとつと言ってよいでしょう。その後、同社はビジネス的にはあまりうまくいかなかったようで、サービス事業をEDSに売却し、Opswareと社名を変えてソフトウェア事業に特化したビジネスを展開していました。そして、2007年にHPはOpswareを買収し、さら

    クラウドの元祖はHP(ヒューレットパッカード)?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • パソコンのケータイ化に期待したい:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    VAIO Type-P、一瞬ものすごく欲しくなりましたがすぐ冷めました。理由は、結局はWintelマシンであるということによります。買ったところで、今モバイル用に使っているThinkPad X60sとそれほど大きなエクスペリエンス上の差はないだろうという判断です(もちろん軽くはなりますが)。他のネットブック系マシンにあまり指が動かないのも同じ理由です。 モバイル環境でWintelマシンを使っていて思うのは「やっぱりWintelってデスクトップ向けのプラットフォームなんだなー」ということです。出先でネットにアクセスしようと思っても、パソコン開けてハイバネからの復帰で10秒、ネット接続で30秒という世界です。過去に比べればものすごい進化ですが、真の意味でのコネクテッド・エクスペリエンスとは言えません。また、バッテリーの持ちの問題もあります。Mac環境はまた違うのかもしれませんが、軽量のマシン

    パソコンのケータイ化に期待したい:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 世界のIT市場は3%縮小とフォレスターは言うがその実態は?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    米国のIT調査会社フォレスター・リサーチが2009年度の世界の総IT支出が前年比3%減となるという調査結果を発表したとのニュースがありました(ソース)。 一般に、IT予算のカットは企業の競争力低下に結びつきますので、景気が悪い時でもIT予算はそれほど縮小しないのですが、昨今の経営環境はそれをも許さない厳しい状況にあるということでしょう。 しかし、このニュースの元となったフォレスターのプレスリリースを読んでみると興味深い点がわかります。現地通貨で地域ごとの伸び率を見ると、アメリカでは1.9%の伸び、西欧は1.3%の伸び、東欧・中東・アフリカ地域は5%の伸び、アジア太平洋は3%の伸び(残念ながら日単独での伸びはこのプレスリリースからはわかりません)です。地域別に見るとすべてが伸びているのに、なぜ全体でマイナスになっているかというと、2008年度初頭と比較して(円を除く)各国通貨がドルに対して

    世界のIT市場は3%縮小とフォレスターは言うがその実態は?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 2009年の重要ITトレンド予測とテックバイザーの立ち位置:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    なかなか先行き不透明な状況ですが、今年特に注目すべき重要動向と予測、そして、テックバイザーとしてどのように対応していくかについてまとめてみました。 1.クラウド・コンピューティングの段階的普及とPaaS市場での覇権争い クラウド・コンピューティングは2009年のホット・トピックであり続けるでしょう。基的には従来の考え方の延長線上にあるものですが、特に見逃せない動きとしてクラウド向けプラットフォーム(PaaS)における競合と合従連衡があります。「クラウドの世界におけるWintel」を目指す争いとも言えるでしょう。プラットフォームをいったん押さえることができれば長期的に優位な立場を維持できますので、ベンダーにとってはきわめて重要です。 また、前も書きましたが、クラウドの登場によってSIer仕事がなくなるということはないでしょう。業務パッケージが普及してもSIer仕事がなくならない(むしろ

    2009年の重要ITトレンド予測とテックバイザーの立ち位置:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • クラウドコンピューティングは安上がりではない:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    「低価格」のクラウド・ストレージ・サービスとしてメジャーなAmazonのS3(Simple Storage Service)ですが、現時点における料金はストレージ1GBあたり月額15セント、つまり約15円です。安いようですが、1TBのデータを1ヶ月保管すると15000円、これ以外にデータ転送料に応じた料金がかかります。1TBのベアドライブの価格が1万円を割っていることを考えると決して安くはありません。 もう少し公平な比較として、1TBのエンタープライズ・ストレージについて考えます。構成によって容量あたり単価は大きく変わりますが、1TBあたり20万円とすればそれほど大きくはずれないでしょう。ハードウェア価格はTCOの30%程度という経験則を使ってTCO(総合保有コスト)を推定すると60万円。ライフサイクルを5年とすると月額10000円です。転送料金不要であることを考えれば、クラウドを使うより

    クラウドコンピューティングは安上がりではない:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • ドコモのCMを見て「ライフサイクルイノベーション」を思う:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    小川浩さんのエントリーで思い出しましたが、最近のドコモのCMを見ると「ライフサイクルイノベーション」(原題:Dealing With Darwin)の以下の図を思い出してしまいます(図は公式サイトより引用)。 多くのランダムなイノベーションを推進すると結局どれも中途半端になり全体的な効果がゼロになってしまうというお話しです。中途半端に資源を投入しても、よりフォーカスが定まった競合他社には勝つのは困難ですし、特にテクノロジー関連の市場では各領域において少数のプレーヤーしか生き残れないことから、これは当然です。 「少数の戦略にフォーカスするのはリスクが高いので、できるだけ多くの戦略を同時に行なう」いうやり方が実は一番リスクが高い(ほぼ確実に全部失敗するから)というのが著者ジェフリー・ムーア氏の主張であります。 これから先、ますます市場自体が右肩下がりになり、経営資源の確保が困難になってくる中で

    ドコモのCMを見て「ライフサイクルイノベーション」を思う:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • クラウドはバズワードで終わるのか?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    Twitter経由で「クラウドはバズワードで終わると思っています。理由は、丸山(不二夫)先生が興味を持っているから」などと書いているブログエントリーを知りました。今まで丸山先生が持ち上げたテクノロジーはことごとく普及していないことから、その経験則によ予測したということのようです。ちょっとひどいなあと思いましたが、丸山先生同意の下でブログに書かれているようです(先生も懐が深いですね)。 この経験則の妥当性についての議論は置いておきますが、私も「クラウド」が言葉としては短命である可能性は高いのではと思っています。往々にして耳あたりの良い言葉(使いやすい言葉)は乱用されて陳腐化・希釈化される可能性が高いです。結果的に、(笑)を付けてネタにされるような言葉になってしまいがちです(例: Web 2.0(笑)、キャズム(笑)) しかし、言葉として消え去るのと概念(考え方)が消え去るのは違います。 たと

    クラウドはバズワードで終わるのか?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    yukio2005
    yukio2005 2008/12/19
    言葉として消え去るのと概念(考え方)が消え去るのは違います
  • 「ソーシャルCRMの列車はもう動き出している」とオラクルSVP:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    先日、オラクルのCRM担当SVPのAnthony Lye氏にインタビューしましたので、ブログに載せられそうな部分のみ抜粋してご報告します。 同氏はSiebel, Remedy等でマネージメント職を経験してきたCRMのベテランです。気さくにお話ししてくれましたが、眼光鋭くてちょっと怖いです(笑) 栗「Anthonyさんは、オラクルの4つのCRM製品ラインをすべて担当されているのですか?」 ア「はいそうです。EBS CRM, Fusion Applications CRM, Peoplesoft CRM, Siebelという4つの製品ラインはそれぞれ独立して開発されていますが、戦略は私が統括しています。」 栗「その4つの製品ラインをどのようにポジショニングしているのですか?」 ア「それはよい質問ですね。お客様のセグメントに合わせてポジショニングしています。Who buys?そしてWhy do

    「ソーシャルCRMの列車はもう動き出している」とオラクルSVP:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    yukio2005
    yukio2005 2008/12/15
    現在のような経済情勢では新しいお客様を獲得することが一般に困難です。既存のお客様の満足度向上とリテンションにフォーカス ベンダーとの関係を整理して少数のベンダーに集約しようとする
  • 超一等地なのに空き地(ネット編):栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    都心のめちゃくちゃ便利な場所で地形もよい超一等地なのになぜか使われていない土地ってたまに見ますよね。地主さんが嫌儲主義(笑)なのか権利関係が錯綜しているのか、長い間土地建物が使われていないことで、尋常ではない雰囲気になっている場所もあったりします(碑文谷ダイエーの近くにそういう場所がありましたが今はどうなっているのでしょうか?) 限られた資源である不動産の有効利用という観点から言うと実にもったいない状況です。 さて、サンマイクロシステムズが2年前に始めたグリッドベースのユーティリティサービス(今風に言えば、IaaSのクラウドサービスですね)が凍結状態になっているというニュースがありました(ソース)。そのドメイン名がnetwork.comです。これはかなり価値のあるドメイン名ででしょう。今、このドメインにアクセスするとサービス停止中とのメッセージが表示されるだけになっています。 これは、まさ

    超一等地なのに空き地(ネット編):栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
    yukio2005
    yukio2005 2008/12/11
    都心のめちゃくちゃ便利な場所で地形もよい超一等地なのになぜか使われていない土地ってたまに見ますよね。
  • 「著作権を弱めるべきと主張する人はまず自分の著作権を弱めるべきだ」は正当な主張か?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    仮に「著作権の保護期間を創作から5年にすべきである」と主張する先生がいたとしましょう(あくまで仮の例、この主張の正当性については別論)。その人に対して「他人の権利を弱めようとするのならばまず自分がそうしてはどうか?発行から5年経った先生の著書をパブリックドメインにしては?」と要求するのは正当でしょうか? このような要求は一見理にかなっているように見えますが、はずしていると考えます。著作権制度は保護と利用のバランスの上に成り立っています。この先生にとってみれば、他人の著作物を利用するためには従来通り著作者の死後50年(あるいは70年)経つまでは許諾が必要であるにもかかわらず、自分の著作権は5年で放棄することになります。もちろん、社会に対するアピールとして自身の著作権を放棄するのは勝手ですが、経済的合理性の観点からは(他人の)著作物の利用が従来通りなのに、(自分の著作物の)保護だけを弱めること

    「著作権を弱めるべきと主張する人はまず自分の著作権を弱めるべきだ」は正当な主張か?:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 本当に差別化に結びつくような重要事例なら公表されないはずである:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    堀内さん、そして、高橋さんのブログで、データウェアハウスによる分析の「紙おむつとビール」の有名な事例は実際の事例ではなかったという話題が挙げられてます。正直知らんかったです。ただ、この事例は事例というにはちょっと手垢が付きすぎて最近は話題にされることもなかったと思います。 私が聞いた例だと、日のコンビニで「少年ジャンプを買う人は焼肉弁当を買う可能性が高い」というのがありました(何となくわかります)。そのコンビニでは、ジャンプ発売日には焼き肉弁当の仕入れを増やすそうです。まあ、これも都市伝説かもしれませんが。 しかし、もちろん、これはデータウェアハウスによるバスケット分析に意味がないということではありません。当然のことながら、現実の小売業では「xxx買う人はyyyの買う可能性が高い」という数多くのデータが判明しているはずです。ただし、当に差別化に結びつく重要なデータは当然社外秘になるでし

    本当に差別化に結びつくような重要事例なら公表されないはずである:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 「発明は必要の母」について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    日経新聞主催の"Buisiness Business Innovation Forum AFTER洞爺湖、グリーンITの具体的な動き"というイベントにおける江崎浩東大教授のセッションで出てきたフレーズ「発明は必要の母」というフレーズに「おっ」と思ってしまいました。 センサーネットワークを実現したことで、最初の時点では想像もしていなかったような応用が出てきたという文脈で使っていたと記憶しています。 江崎教授は、SONYのコンピュータサイエンス研(CSL)の暦純一氏の発言から引用してきたようです(暦氏がこのフレーズの元祖であるかどうかは不明)。暦氏の当該講演の記事には以下のように書いてあります。 イノベーションは最初の発明者が想定したのとは違う方向に進むことが多いからだ。蒸気機関は最初は炭鉱用のポンプとして生まれ、長い間交通機関には使われ ておらず、エジソンは録音技術をボイスメモとしか捉

    「発明は必要の母」について:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 日経ITPro記者さんのクラウドに関する疑問に勝手に答える:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    ちょっと前になりますが、日経ITProの記者の眼のコーナーに「調べれば調べるほど分からなくなる『クラウド』」 という記事が載りました。クラウドを企業コンピューティングの世界で活用しようとする時に、ある程度企業ITを経験した人であれば誰もが思う疑問だと思いますので、ここで勝手に私なりの回答を書いてしまいます。 1.データの移行はどうするのか? システムにリプレースがあるように,サービスのリプレースもある。A社のSaaSからB社のSaaSにリプレースする場合,A社のSaaSに蓄積されたマ スター/トランザクション・データをB社のSaaSに移行しなければならない。その際,どういう形式でデータを出力できるのか,どうやってデータを運搬す るのか。 この質問に対する答は、「ユーザーは、今までOSのAPIやプロセッサの命令セットにより囲い込まれてきたように、クラウドの世界ではデータにより囲い込まれる」と

    日経ITPro記者さんのクラウドに関する疑問に勝手に答える:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 「用事」モデルの事例としてのグーグルChrome:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    ちょっと前のエントリーで、クリステンセンの「用事」(ジョブ)モデルについて説明しました。ポイントは顧客のニーズを把握するだけでは十分ではなく、「さまざまな状況における」顧客のニーズを把握すべきであるという点です。「顧客」に加えて「状況」という変数を扱うのがポイントです。この概念をグーグルChromeを例にとって説明しましょう。 グーグルChromeでは、ユーザーがよく使うサイトが自動的にトップページに表示されます。「業務上必要な情報を得る」という「用事」の達成にはこの機能は便利でしょう。しかし、ブラウザを使っていると業務外の「人にあまり知られたくない情報を得る」という「用事」が発生することもあります。この場合には、Chromeではシークレット・モードでの閲覧を行うことで履歴を残さないようにすることができます。これは、ブラウザ・ユーザーの2つの「用事」を把握してうまく対応できている例だと

    「用事」モデルの事例としてのグーグルChrome:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 【「イノべーションへの解 実践編」発売記念特集(5)】具体的にイノベーション・プロジェクトをどう進めていくか:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    過去4回のエントリーで以下のクリステンセン理論の重要コンセプトについて触れました。 破壊的イノベーション: Too Good競争をやめてGood Enough+新機軸で勝負する 非消費者: 製品・サービスを使っていない人にこそフォーカスする 過剰満足: 製品・サービスがToo Goodになっている兆候を見つける 用事: ユーザーにフォーカスするのではなく、ユーザーが抱える問題(と状況・理由)にフォーカスする 実は、ここまでが、『イノベーションへの解 実践編』の第一部までの内容です。クリステンセンのイノベーション関連著作のよいまとめになっているかと思います。 『イノベーションへの解 実践編』の第二部以降ではこれらのコンセプトをどう活用して、新規事業を成功させていくかという具体的方法論が述べられています。こここそが、書のキモと言ってよいでしょう。以下にさわりだけをまとめておきます。 1.イノ

    【「イノべーションへの解 実践編」発売記念特集(5)】具体的にイノベーション・プロジェクトをどう進めていくか:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ
  • 【「イノべーションへの解 実践編」発売記念特集(4)】「用事」(ジョブ)モデル:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ

    破壊的イノベーションとは直接関係ないですが、クリステンセンが提唱するもうひとつの重要概念として「用事」(ジョブ)モデルがあります。 ポイントは、 消費者は製品・サービスを「購入する」のではなく、自分の「用事」を片づけるために製品・サービスを「雇う」と考えよ ということなのですが、ちょっとわかりにくいですよね。このような「イノベーションへの解」におけるクリステンセンの説明自体がちょっとわかりにくいのと、jobs-to-be-doneを「用事」と訳してしまったために、ますますこの概念がわかりにくくなっているかと思いますが、言っていることはきわめて当たり前かつ重要なことです。 ここのjobは日語の訳出が困難で、「解決すべき当座の問題」みたいなニュアンスです。「用事」と訳すとちょっはずれますが「仕事」と訳すよりはましという感じです。いっそのこと「ジョブ」とカナ書き術語として処理してしまいたかった

    【「イノべーションへの解 実践編」発売記念特集(4)】「用事」(ジョブ)モデル:栗原潔のテクノロジー時評Ver2:オルタナティブ・ブログ