1ヶ月以上も書かないとネタが大量にたまってしまうのだけれど、とりあえず書評から始めよう。最近気になっていたテーマ「ビジネス・エシックス(Business Ethics:経営倫理学)」で少し手ごろそうな本を見つけたので、手にとって読んでみた。「ビジネス・エシックス」(塩原俊彦著・講談社現代新書)。なぜこのテーマかというと、これが海外のMBAコースでは必ずといっていいほど履修科目になっており、日本のビジネススクールなどでもやらなきゃね、的な議論が起こっているという話を耳にしたからだ。 読んでみた感想を一言で言うと(Amazonのレビューにも書かれているが)、これはお手軽なMBA的ビジネス・エシックスの入門書ではない。なぜ今米国でビジネス・エシックスの必要性が叫ばれており、しかるにビジネス・エシックスとはどういう学問なのかを根本から解き明かそうとしているからだ。 僕がこの本を手に取った時に期待し
『公研』2月号に面白い座談が掲載されていた。経済を文明史的な観点から面白く話すことができると定評がある水野和夫氏と、やはり重厚な史観をもちつつもマクロ経済政策の重要性を強調している若田部昌澄さんとの異色対談である。しかもかなりの紙数を割いているので両者の基本的な対立点はよくわかる。 ひとつの対立点は、水野氏がいまの日本のデフレは構造的なデフレであり、名目所得の落ち込みはまずいものの嫌消費などの形で若い世代がこの構造デフレに対応した経済の仕組みを考案することに将来なるかもしれずその意味ではポスト近代のレースの先頭ランナーである、という認識である。対して若田部さんはいまのデフレはc日本銀行の政策のミスであり、日本以外の多くの先進国はデフレに陥る可能性は低い、そのためポスト近代のレースの先頭ではなく、ただ単に若い世代を含めて日本経済が活力を喪失している、という見方である。 もうひとつは文明史的な
柔軟性のある新しい電子ペーパー技術を使った電子書籍リーダーを、米出版社Hearst傘下のSKIFFが発表した。年内に米国で発売予定で、1月7日から米ラスベガスで開催の2010 International Consumer Electronics Show(CES)で展示する。 SKIFFの「Skiff Reader」は厚さ6.8ミリと、これまで発表された電子書籍リーダーの中で最薄という。解像度1200×1600ピクセルの11.5インチのフルタッチディスプレイを搭載し、重さは約500グラム程度。 同製品の大きな特徴となっているのが、ステンレススチールホイルを基盤とする次世代電子ペーパーディスプレイだ。この電子ペーパーは薄くて柔軟性があり、多くの電子書籍リーダーで使われているガラス基板の電子ペーパーと比べて、耐久性に優れるという。この技術はLG Displayとの協力で開発した。 Skiff
来る3月23日日本経済新聞 電子版が誕生するという。日本経済新聞の朝刊・夕刊の最終版が読めるのに加え、「電子版」の独自ニュースや解説記事を24時間配信するという。購読料金は宅配+電子版の日経Wプランが月極購読料+1,000円、電子版月極プランが4,000円という設定だ。 この価格設定、行動経済学の観点からすると大変興味深い。昨年のベストセラー『予想どおりに不合理―行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」』にまさにぴったりの事例が紹介されているので、未読の方の為に紹介したい。以下は本書の第1章「相対性の真相」のエッセンスを抽出し再構成したものである。この本は行動経済学の入門書として大変面白く書かれているので、未読の方には一読を強くお勧めする。 【告知】@LunarModule7でつぶやいています。 興味のあるかたはフォローください。 おとりによる選択行動の変化 あなたは経済新聞「エコノミ
先週末、次のような記事が外務省記者クラブを揺るがせた。 〈【岡田外相が閣議後の取材を拒否へ 外務省記者クラブへ通告へ】 岡田克也外相は18日までに、閣議後に首相官邸や国会内で行っていたぶら下がり取材に今後応じない意向を外務省記者クラブに通告した〉(産経新聞3月18日WEB版) http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100218/plc1002182239021-n1.htm 最初に筆者の立場を明確にしておこう。筆者は、今回の岡田大臣の決断を完全に支持する。 まず、指摘しておきたいのは、新聞各紙が「岡田大臣の取材拒否」と書いているが、それは事実と若干異なるということだ。 岡田大臣への記者クラブの 風当たりはなぜ強いのか なぜなら、就任以来、火・金曜日の閣議後の大臣会見を一貫してフルオープンで開催し、現在もそれを継続している人物こそ岡田大臣その人だか
△小泉純一郎前首相の医師久松篤子 ⇒ 英米関係は共通の理念に支えられる (10/08) 元進歩派 ⇒ 実績をあげているオバマ外交 (09/21) wholesale handbags ⇒ タクシン派のタクシン離れ (07/04) womens wallets ⇒ 豪の新たな対中認識 (07/04) red bottom shoes ⇒ バーレーン情勢 (07/02) neverfull lv ⇒ 石油価格高騰 (07/02) wholesale handbags ⇒ 金融危機後の世界 (07/02) handbags sale ⇒ 米国の対アジア政策のリセット (07/02) neverfull lv ⇒ ゲーツのシャングリラ演説 (07/02) handbags sale ⇒ パキスタンの核の行方 (07/01)
日本経済新聞の電子新聞事業は成功するのか失敗するのか。結論から言うと、何をもって成功、失敗とするのかという定義にかかっている。報道機関のデジタル部署のほとんどは、自分たちの取り組みが成功していると考えている。だがネットユーザーの大半は日本の報道機関のウェブ事業が成功しているとは考えていない。以前の記事に書いた「新聞は氷河期を迎えようする恐竜」という比喩を使えば、新聞関係者の成功の定義は「飢えをしのぐために木の実を見つけること」であるのに対し、一般ユーザーの成功の定義は「哺乳類への進化」なのだ。 「木の実を見つけること」を成功と呼ぶのであれば、日経の電子新聞事業は成功するかもしれない。だが「哺乳類への進化」を成功と呼ぶのであれば、日経の成功はこれからの取り組み方次第だと思う。これが日経の電子新聞事業に対する現時点でのわたしの感想だ。 わたしはこれまで「新聞社の電子新聞事業は間違いなく失敗する
片岡剛士さんの『日本の「失われた20年」』が届いた。下村治とケインズの経済学、さらに辻村江太郎の遺伝子を受け継いだ重厚な著作になっている印象。値段が高いのでネット住民の傾向(本読まず、他人の紹介で論じる安易な傾向とは真逆なのもいい。本物の智識を手に入れるにはお金も手間もかかる*1。 片岡さんがこの著作の先駆形態で河上肇賞を受賞したのはまだリーマンショック以前の段階。今回出たものは骨格はほぼ同じ(骨格部分も辻村的なものを導入して補強されている)だが、直近の話題まで含めた世界金融危機の中の日本経済論として一新している。 スティグリッツの『フリー・フォール』もそうだが、世界金融危機によって、まず自国経済の不況のあり方と、さらに経済学の見直しが、片岡さんのこの本の中の大きいテーマだ。前者に関しては「なぜ日本の不況は先進国の中で最悪に属するのか」という問いに集約される。 特に日本の不況の深度と経済学
作業ログ的な物をたくさん書きなぐってしまったのでここでまとめを書きます。 ネット上には沢山無料の本があります。特にコンピュータ関係の本が多く、作者のサイトで HTML として公開されています。それを Kindle 用に変換すれば一応読めるのですが、そのうち色々こだわりが出て来て、書体やレイアウトを自分なりに工夫したくなってきます。そうなると変換ソフト任せでは駄目で、Kindle のフォーマットについて色々知る必要があります。 一番お勧めなのは Kindle Formatting (Joshua Tallent) http://www.amazon.com/dp/B0024FAPF4 という本。web 上の情報では分かりにくい Kindle の癖についてもまとめて書いてある。 Amazon の一時情報源 https://dtp.amazon.com のはずだけど分かりにくい。 mobipoc
最近知ったのだが、いまセンター試験って国立大学だけじゃなくて私立大学もたくさん参加しているのだ。 きっとセンター試験に参加しませんかって提案書を持って大学を回った人がいるのだろう。パワーポイントで作ったA4横の資料だ。 紹介から始まって、費用や役割分担、スケジュール案だろうか。 そう思うとなんでも提案書が作れる気がしてきた。日本でいちばんメジャーなあの交渉ごとで提案書を作ってみよう。 仕事じゃないパワーポイントって楽しいですね。(林 雄司) 開国させるための資料を作ります 自分がペリーになったつもりで日本に開国を促す提案書を作ってみた。ペリーの肖像画は著者の死後50年が経っているために自由に使えるようになっていた。ラッキー。
2020年8月31日(月)をもちまして、nanapiに関わるすべてのサービスは終了いたしました。 nanapiは、2009年のサービス開始より「みんなで作る暮らしのレシピ」という考えのもと、ユーザーの皆さまに生活に関する様々な「ハウツー」を投稿していただく投稿型ハウツーサービスとして運営してまいりました。 約11年間にわたって皆さまからご支援をいただきサービスを継続できたこと、nanapi編集部一同、心より御礼申し上げます。 掲載されていたコンテンツなどのnanapiについてのお問い合わせは、nanapi@supership.jp までお願いいたします。 長きに渡りnanapiを応援してくださり、本当にありがとうございました。
FACTAから案内をいただいたので、最近の同誌のまっとうな日本銀行の政策検証に敬意を表する意味もこめてご紹介。 申し込みなどは以下から http://facta.co.jp/taylor/ 2010年3月18日(木) 会場:東京・有楽町マリオン「朝日ホール」 13:20 開場・受付開始 14:00 ジョン・B・テイラー教授講演 「脱デフレ処方箋〜中央銀行の過ちと金融政策」(※同時通訳) 15:20 質疑応答 15:30 休憩(20分) 15:50 コロキウム「次世代金融政策をどう立て直すか」(※同時通訳) [パネリスト] ジョン・B・テイラー教授 渡辺喜美(衆議院議員) 高橋洋一(政策工房会長) 17:30 閉会 ※日本語⇔英語の同時通訳あり。 ※予告なく内容が変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。 ※当日の撮影・録画・録音はご遠慮ください。 さてそのFACTAだが最近でも
治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 かつて、中央官庁にいた身から今の国会を見ていると、あまりの様変わりに驚きます。閣僚が自分の言葉で答弁している姿、ガランとした政府参考人席・・・、これは本当に良いことだと思います。 ただ、その中でちょっと「これはもうちょっとやってくれていいんじゃないか?」ということがあります。それは「答弁で紙を読むこと」です。これまでは「役所の書いた紙を読むのは、政治家が操られているからだ。」という論調で、比較的否定的に捉えられていたことです。 それはそれで正しいのですが、例えば厳格な法律解釈、政府統一見解・・・、そういうものは紙を読んでもらう方がいいと感じることが時折あります。そういうものについては紙を読んだからといって、別に政治主導の否定でも何でもな
「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧
治大国若烹小鮮 おがた林太郎ブログ 衆議院議員おがた林太郎が、日々の思いを徒然なるままに書き綴ります。題は「大国を治むるは小鮮を烹るがごとし」と読みます。 ニジェールでクーデターがありました。ママドゥ・タンジャ大統領が軍に放逐されてしまいました。こういうことが起きるのが残念でなりません。 今から10年近く前にもクーデターがありました。当時の大統領はイブライム・バレ・マイナサーラ。独裁と人権弾圧でかなり国際的に批判を受けていました。マイナサーラ大統領は、首都ニアメの空港から出発しようとしたところを、軍人から至近距離で射殺されたのだったと記憶しています。よく背景や状況の分からないクーデターでして、当時の首相イブライム・ハッサン・マヤキが軍人と組んで権力を奪取しようとしたような報道もありましたし、何処か怪しい感じがしました。なお、マヤキは今はNEPAD(アフリカのためのパートナーシップ)の事務局
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