【ソウル=箱田哲也】韓国国防省は30日、2010年版の国防白書を発刊した。北朝鮮の朝鮮人民軍が特殊作戦部隊を増員し、20万人以上にのぼっていることなどを明記した。3月の哨戒艦沈没事件や大延坪島砲撃などを列挙し、「北は核開発を含む対南軍事脅威を持続させ、緊張緩和に向けた軍事的な信頼構築に努力していない」とした。 韓国の国防白書は現在、隔年で発行されている。08年版で18万余人としていた特殊作戦部隊は、約2万人増やしたと判断した。国防省は、同部隊が有事の際に韓国内部に送り込まれ、主要施設の破壊や要人暗殺、後方地域の攪乱(かくらん)などにあたるとみている。 このほか、戦車の台数も08年版より約200台増え、4100余台になったと記した。旧ソ連製のT72型戦車に似せた新型戦車を開発して前線に配置する一方、古い戦車は後方部隊で運用していると指摘した。 北朝鮮が保有する潜水艦艇は70余隻として0