東北6県の代表的な祭りが集結し、東日本大震災からの復興を願って始まった「東北六魂祭(ろっこんさい)」の来年以降の開催が不安視されている。震災から2年以上がたち、企業からの協賛金が集まりにくくなっているためだ。被災地をにぎやかな活気で包んできた祭りだけに存続を求める声も根強いが、先行きは不透明だ。 「来年は開催しないと言われると悲しいが、自分たちでは決められない事情がある」。東北六魂祭が来年開催される予定の山形市観光物産課の担当者が頭を抱える。 祭りは震災や東京電力福島第1原発事故からの復興の決意を示そうと、震災が起きた平成23年に仙台市から始まった。 青森ねぶた祭や秋田竿燈(かんとう)まつりなど東北の六大祭りが一堂に会する復興の象徴として定着。今年は福島市で今月1、2両日に開催され、予想を5万人上回る約25万人が訪れにぎわった。 23年7月に開催された仙台市に約37万人、昨年5月の