名古屋市の河村たかし市長の南京事件を巡る発言に中国側が反発を強めている問題で、河村市長は2日の2月議会代表質問でも、先月の記者会見で公表した「発言は撤回しない」と書いたコメント文を再読し、「南京との交流が深まるよう願っている」と、これまでの発言を繰り返した。 代表質問で共産党市議団の鷲野恵子団長は「市長としての資格が問われる発言だ」として発言の撤回を求めた。これに対し、河村市長は「大変デリケートな問題なので」とことわったうえ、コメント文を手にとって読み上げ、「今回の事態は残念だが、早くわかっていただき、南京と日本の交流がもっと深まるよう願っている」と述べた。 鷲野団長はさらに、「発言を撤回しないのは、東京都の石原慎太郎・都知事に『河村君は正しい』と言われたからか」と問いかけたが、河村市長は「そうではない」と否定した。