日経BP社が2月27日に発行した、書籍「建築のチカラ~闘うトップランナー」には、最前線で活躍する10人へのインタビューのほか、建築家の伊東豊雄氏と乾久美子氏による対談を収録。これからの建築の可能性について話し合ってもらった。 コンクリートをイメージしたカバーデザインの「建築のチカラ~闘うトップランナー」。アマゾンの売れ筋ランキング「建築家・様式分野」「建築構造・施工分野」でともに1位(3月15日時点) 対談は3つのパートに分かれる。最初は2011年の東日本大震災以降、伊東氏が取り組んできた「みんなの家」について。被災地の住民が集う交流施設だ。2012年のベネチア・ビエンナーレ日本館の展示では、みんなの家をテーマに伊東氏が乾久美子氏ら気鋭の若手3人を束ね、「金獅子賞」を取った。この対談で伊東氏は、「みんなの家が社会的に認知された」と手応えを語った。 2つ目は、2人がともに携わる東日本大震災の