コロナで明け暮れた2020年が終わろうとしている。今年はコロナのために残念ながら恒例の公開収録の開催が困難なため、今年最後のマル激は神保・宮台の2人が、ゲスト抜きで2020年を振り返る回とした。 マル激にとって2020年は波乱の幕開けとなった。1月最初の放送にカルロス・ゴーン氏の弁護人を務める弘中惇一郎氏を招き、春にも始まる予定だったゴーン裁判で問われている日本の人質司法の問題点や、来る裁判に向けての戦略を、無罪請負人の名を欲しいままにする強面弁護士の弘中氏に聞く予定だった。実際、番組は年末に収録し、あとは放送開始を待つばかりの状態だった。 ところが年の瀬も押し迫った12月28日、ゴーン氏国外逃亡のニュースが飛び込んできた。予定通り裁判が開かれるかどうかも怪しくなってしまった以上、法廷戦略などを語っている弘中氏の番組をそのまま放送するわけにもいかない。そもそも新年早々の段階ではゴーン氏が本