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ブックマーク / sakujihyugatext.blogspot.com (18)

  • “めちゃくちゃ”な行政手続き

    こんにちは、日向です。 おかげさまで 先日予告しておりました和歌山市の学校図書館に関する記事が、さきほど、ビジネスジャーナルにリリースされました。 2019.08.12 和歌山市、小中学校でも“ツタヤ図書館化”を計画…市民がCCCへの委託反対署名活動 市民が誰も知らないところで着々と物事が進行しているというのは、相当に怖い話です。 あれ、そんなこと誰がいつ決めたの? と気が付いても、時すでに遅し。 いろんなことが不意なままに決められていくのですから。 記事のなかで、特に注目していただきたいのは、 図書館界の重鎮のコメントです。 長年、自治体直営の図書館館長を務めた後、戸板女子短期大学教授や日図書館協会理事等を歴任した大澤正雄氏(現・東京の図書館をもっとよくする会代表)は、こう危惧する。 「和歌山市は『指定管理者業務要求水準書』に『学校等との連携』があります。連携というのは、図書館側が中

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    Barak 2019/08/13
  • 人からコンクリートへ

    こんにちは、日向です。 和歌山市が学校図書館をTSUTAYAのCCCに委託しようとしている件に関連して、 先週、和歌山市民の方から、たいへん興味深い資料をご提供いただきました。 下をみてください。 和歌山県内における学校図書館への司書配置状況を一覧にしたものです。 これをみますと、市内に71校も小中学校がある和歌山市ですが、司書の配置人数は、たったの1人でした。 その他の周辺自治体でも、3~5名のところがほとんどで、岩出市のように市内8校あって8人配置ているところは、さすがといいたいところですが、 詳細をみると、 「1校当たり1週間に1人(5時間)」 となっていて、 「たまにきて手伝ったら、少しだけ謝礼をもらえるボランティア」 みたいな扱いなところもあるんですよ。和歌山市は、それでも1人で4校まわって毎日勤務ですが、岩出市は、8人いても、ひとり週1日しか働けません。 教育現場では、部活

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    Barak 2019/08/13
  • 不自由な図書館

    こんにちは、日向です。 今回も、しつこく“都立高校ピンハネ事件”についてです。 あくまでも「業務請負」として、契約している以上、高校サイドは、業者から派遣された司書に直接指示命令はできません。 業務責任者が来たときにのみ、要望を間接的に伝えることができるだけです。 委託会社から派遣された学校司書は、生徒に対して指導することはもちろん禁止されています。許されているのは、来館した生徒が騒がしいときに注意することくらいです。 また、刊行物を制作しても、完成品を納品するのが業務請負ですから、途中で、こうして、ああしてなどと細かくやり直してもらったりすることも不可です。 ただ、図書館を開館してもらって、派遣された司書とは打ち合わせも一切せずに黙って帰っていただくだけです。 もし、司書教諭や校長が生徒の読書推進のために、学校図書館を活性化させたいと考えたら、これほど不自由なことはありません。 それでい

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    Barak 2019/07/20
  • “労働警察”の取り調べ【2】

    こんにちは、日向です。 先日公開しました“労働警察”の取り調べ【1】の続きです。 2015年5月21日、東京労働局が都立高校の学校図書館運営に関して偽装請負の疑いで調査に入ったわけですが、 当日、都の担当者への聴取べが一通り終わった後、労働局の指導官からの意見が伝えられています。 以下にその全文を引用しておきましょう。 4. 労働局からの意見 ・請負業務は、指揮命令が従事者と学校の間には発生せず、独立して業務を行っているものである。現状の委託内容や体制を確認する限り、請負業務が独立しているとはいえない。 近年、偽装請負などの事例が増えており、需給調整事業部においては、委託と労働者派遣の切り分けがなされているかの確認・指導を行っている。 ・例えば「図書だより」では、校内決裁により修正指示等をしており、発注者と受託者が 連携している以上、独立した業務とはいえない。あくまでも業務責任者を通しての

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    Barak 2019/07/20
  • “労働警察”の取り調べ【1】

    こんにちは、日向です。 先日の「都立高校ピンハネ事件」についての続報です。 2015年5月21日に、東京労働局が都立高校に調査に入りました。 その結果、2か月後の7/29には、 学校図書館の運営を民間企業に委託していた業務が違法な偽装請負であると正式に認定し、是正指導を行ったという経緯でした。 今回は、当日行われた労働局指導官による、実質的には「取り調べ」と言ってもいい都の担当者との会議の模様を詳しくみていきたいと思います。 下の書類をみてください。これが、そのときの質疑がまとめられた会議録です。開始時間は、午後2時30分~ 来訪時間が2時の予定でしたので、関係書類を提出してもらってから、すぐにこの会議が開催されたものと思われます。 出席者は、労働局側が指導官2名なのに対して、都サイドからは9名。うち2名が担当教諭という、なかなかの顔ぶれです。 ぶっつけ番の質疑 当日の朝に訪問のファック

    “労働警察”の取り調べ【1】
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    Barak 2019/07/20
  • 赤信号、みんなで渡れば怖くない

    こんにちは、日向です。 先日から続けて何回かにわたって、レポートしてきました東京都立高校の偽装請負の件、 昨日も、関係者の方に取材してきました。 詳細は、これから少しずつ明らかにしていきたいと思います。 驚いたのが、当時、この事件について新聞報道等がほぼ皆無だったという事実です。 教育現場に、国の機関が調査に入って、正式に違法認定までされたという、文字通り前代未聞の事件であるにもかかわらず、世間的にはもまったくなかったことにされているのが、恐ろしいと思いました。 なので、当然、この事件に関与した事業者はもちろん、校長、教育委員会の担当部署が責任を問われることは一切なく、何事もなかったかのように、同じ事業者を使って都立高校への司書配置事業が進められているのです。 こういう世界に、和歌山市では、あのTSUTAYAの部・CCCが、まったくなんの議論もなく、市民図書館のオマケで入り込もうとしてい

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    Barak 2019/07/20
  • 都立高校“ピンハネ事件”

    こんにちは、日向です。 先日予告しました、東京都立高校“ピンハネ事件”に関する「爆弾文書」を公開します。 ことの経緯を以下の記事にまとめてみました。 労働警察が学校に踏み込んだ日 突然、査察を受けた学校関係者は、さぞや肝を冷やしたことだろう。 下の文書をみてほしい。 FAX文書の最上段には、「2015年5月21日 10時42分」とある。続いて送付元と思われる「東京労働局 受給調整事業部」と印字されている。 「受給調整事業部」と言えば、「泣く子も黙る」労働局の先鋭部隊を抱えていることで知られている。ときには刑事告発もチラつかせて違法な派遣業者を指導している部署だ。 「業務請負(委託)に係る発注者指導の実施について」 と題された文書の日付は、FAXが送信された前日の5月20日。訪問日時は、FAX送信当日の午後2時だった。 これでは、さすがに書類を改ざんしたり隠蔽する余裕もなかっただろう。 事務

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    Barak 2019/07/20
  • 和歌山市民は金ヅル?

    こんにちは、日向です。 お待たせしておりましたが、先日来、予告しておりました和歌山市ツタヤ図書館に関する最新記事がさきほど、リリースされました。 2019.06.16 ツタヤ虚偽広告中にCCC図書館運営委託を決定…和歌山市の前代未聞の回答

    和歌山市民は金ヅル?
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    Barak 2019/06/16
  • 和歌山市民の緊急申し入れ

    こんにちは、日向です。 先日来、続けてレポートしております和歌山市の学校図書館の件、地元市民の方たちが日、教員委員会に申し入れをされました。 その文書を入手しましたので、取り急ぎ、ここに掲載しておきます。(代表者の個人名・連絡先は消去) 虚偽広告で消費者庁から1億円の罰金を科せられたTSUTAYA運営のCCCが、市民図書館の指定管理者になるばかりでなく 密かに学校教育の分野にも深く入り込もうとしている事態を受けて、地元市民団体が緊急の申し入れを行ったようです。 画像がみにくいので、テキストも文末に張り付けておきます。 よろしくお願いいたします。

    和歌山市民の緊急申し入れ
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    Barak 2019/06/16
  • 崩壊寸前だったCCC

    こんにちは、日向です。 先日予告しておりました、「虚偽広告を認定されたTSUTAYA」についての記事がようやくリリースされました。 ツタヤ図書館、虚偽広告調査中に和歌山市が「15億円」運営委託決定か…異例の短期間で選定 すでに報じられたニュースを掘り下げただけの記事にみえるかもしれませんが、 今回の事件の裏側で、TSUTAYAのCCCに、存亡の危機が訪れていたことを暴露しました。 謎だったのは、今回の件で、消費者庁がTSUTAYAに課徴金の対象期間と認定した時期です。 2016年4月1日~2018年6月18日 これ、おかしくないですか? 消費者庁がかなり慎重に違法行為の事実認定を進めたとしても、丸々2016年度1年間についての違法行為を確定したうえで、2017年度の早い時期に、措置命令は出せたはずです。 この期間に何があったのか? CCCに関連したイベントを列挙しておきます。 ・201

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    Barak 2019/03/18
  • 「談合王国」の悪夢

    こんにちは、日向です。 「まちづくり」とか「都市計画」のコンサルタントというのは、いつも役所の関係者会議に当たり前のようにクライアントと一緒に出席しているのでしょうか? 昨日BJにリリースした記事のなかで、和歌山市の担当部署の人が、官製談合の動かぬ証拠をつきつけられて、こう開き直っています。 「再開発プロジェクトが立ち上がったばかりの頃に、コーディネーターがざっくりした資金計画案を作成して関係者に発表することは、業界では慣例的に行われている。不適切でもなんでもない。最初は“手弁当”で入ってくる事業者もいるほどだ」 ツタヤ図書館、建設で談合疑惑浮上…和歌山市、入札前から特定業者と資金計画について会議 より これが事実だとしたら、“手弁当”で入り込んできたコンサルタントが、いつのまにか巨額プロジェクトの計画を事前に作成して、あとで正式にコンサルタントに選定されたりするのでしょうか? そういうこ

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    Barak 2019/02/19
  • 和歌山連載の目次2019/12/12更新

    こんにちは、日向です。 当ブログは、ツタヤ図書館に関するビジネスジャーナル(BJ)の拙稿の内容を補足するために始めました。 BJの連載記事・第一回目は、和歌山市が1400枚の資料をほぼ全面黒塗りで開示してきた件についてです。以来、先日リリースされた回も入れると、5回和歌山市に関する記事を出していますが、 BJ記事が毎回単発として出るものですから、話の全体像がだんだんわかりづらくなってきたように思います。 そこで、連載記事として読んでいただくために、目次を作ってみました。 第1回 BJ 2018.9.12 和歌山市、ツタヤ図書館に64億円税金投入…関連文書の情報開示請求に全面黒塗りで回答

    Barak
    Barak 2019/01/29
  • TSUTAYA警察の衝撃

    こんにちは、日向です。 厚労省の統計データの不正調査に関連して、過去の雇用保険データを調べるのにあたふたしているうちに、Tカード会員情報の捜査提供のニュースがツイッター等で炎上しているようです。 新聞報道によりますと、Tカードを発行しているCCCは、捜査令状無しに、①会員情報(氏名、生年月日、住所など)②ポイント履歴(付与日時、ポイント数、企業名)③レンタル日、店舗、レンタル商品名④防犯カメラの画像ーなどを提供しているとのことです。 当然、同社が指定管理者となって運営しているTSUTAYA図書館、とりわけの貸し出しにTポイントを付与している佐賀県武雄市や岡山県高梁市では、図書館の利用データまでも密かに提供されているのではないかと疑ってしまいます。 もちろん、建前上は、図書館利用者の貸出履歴などは、図書館の外部には送信していないと、CCCは、普段から明言していますので、よもや図書館利用者の

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    Barak 2019/01/27
  • RIAの暗躍

    こんにちは、日向です。 1/15にリリースされた ツタヤ図書館が目玉の和歌山市駅前再開発、94億円の税金投入…疑惑浮上 の続編がさきほどリリースされました。 ツタヤ図書館建設でCCCと和歌山市に癒着疑惑浮上…コンペ前から内定で計画進行か 前編では、国土交通省のキャリア官僚と結びついた尾花市政によって、図書館を目玉にした市駅前再開発プロジェクトに94億円もの公金(うち補助金は64億円)が注ぎ込まれることを明らかにしましたが、 ナゾだったのがこれほどの巨額プロジェクトの絵を描いたのは、いったい誰だったのかという点でした。 今回の後編では、そのへんを解明しています。 ネタバレになってしまいますが、陰の主役は、RIAでした。 RIAは、CCCのフラッグシップともいえる代官山蔦屋書店の設計を手掛けた会社なんですが、和歌山市の再開発プロジェクトには早くからい込んでいました。 2014年からはじまった

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    Barak 2019/01/27
  • 「関西初出店となるツタヤ図書館」

    こんにちは、日向です。 今日は、来年秋に開業が予定されています和歌山市のツタヤ図書館の建設計画に関連した話題を少し書いておきます。 まずは、これみてください。少し前に話題になった南海電鉄さんの非公式アカウントのツイートです。 2020年に開業する医療モールのテナント募集文なんですが、うたい文句がスゴイんです。 「関西初出店となるツタヤ図書館は、年間100万人来場想定!」 いやぁ、正直ですね。南海市駅の再開発プロジェクトの目玉は、やっぱり、ツタヤ図書館だったんでしょうか。昨年末にTSUTAYAの部・CCCが指定管理者に選定されるよりも、ずーっと前から決まっていたので、うっかり、こういうところに音がポロリと出ちゃうのでしょうか。 実は、このコピー、先日開催されました和歌山市議会の経済文教委員会でも配られました。 「南海電鉄さんは、新市民図書館のことを、『関西初出店』なんて宣伝してますよ! 

    「関西初出店となるツタヤ図書館」
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    Barak 2018/12/30
  • ほぼ月刊ツタヤ図書館 by SakujiHyuga: ●図書館で起きた時給180円事件(3)

    図書館で起きた時給180円事件(2)」からのつづき ●図書館で起きた時給180円事件(3) 違法行為を犯した事業者は、指定管理を取り消されて当然。次回から図書館運営の仕事を失うはず。ところが、現実には、区がルールを急遽変更してまで、違法行為だらけの事業者に指定管理を続けさせようとした。 10.他の2施設も受託できない危機 ところが㈱TK(仮名)が運営していた図書館と同じ施設内にあるセンターでも、もう1 件労基署から是正勧告を受けていまして、それが2012 年12 月なのです。ですから指定管理者の公募開始時点(2014 年7 月)では、2 年に満たないので応募資格はありません。受託施設のすべてを失うことになる㈱TKとしては、大打撃です。 11.区が応募資格要件を緩和 一方で、区は、どうしても㈱TKに指定管理を継続させたい様子でしたので、もしかしたら、何か救済措置を設けるのではないかと悪い予

    ほぼ月刊ツタヤ図書館 by SakujiHyuga: ●図書館で起きた時給180円事件(3)
    Barak
    Barak 2018/12/21
  • ほぼ月刊ツタヤ図書館 by SakujiHyuga: ●図書館で起きた時給180円事件(2)

    図書館で起きた時給180円事件(1)」からのつづき ●図書館で起きた時給180円事件・(2) 公共図書館で起きた「時給180円事件」。それを告発した司書は、実質解雇され、権利回復はほぼ絶望的だった。 そこに急転直下、救いの神が現れた――。 5.突破口は、労働基準監督署の是正勧告 意外にも、最初の突破口は、労基署でした。労基署が突然、是正勧告を出したんですね。 これは私も不思議だったのですが、申告から4 か月後の2012 年6 月11 日に経過を電話で問い合わせたところ、係官から 「ちょうど今日、㈱TK(仮名)に調査に入りました」 と言われたんですね。 労基署には、2 月に人が申告した後も、組合幹部の方も同行して頂いて着手するよう要請に行ったり、係官とは、定期的に連絡をとって、根気良く、労基法違反行為を摘発するよう催促したりしていましたので、それが功を奏したのかもしれません。 係官が会社

    ほぼ月刊ツタヤ図書館 by SakujiHyuga: ●図書館で起きた時給180円事件(2)
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    Barak 2018/12/21
  • ほぼ月刊ツタヤ図書館 by SakujiHyuga: ●図書館で起きた時給180円事件(1)

    こんにちは、日向です。 昨日、東京・練馬区立図書館の非常勤司書で構成される労働組合が「直接雇用の継続を求めてストライキ突入か」というニュースが飛び込んできました。 12月19日現在、区教委と「一定の合意が得られた」として、直近のストライキは延期になりましたが、このニュースをきっかけにして、公共図書館の民間委託の是非についての関心が急速に高まっているようです。 そこで、今回は、私が図書館の問題に関心を持つきっかけになった個人的な体験を披露したいと思います。 以下は、2017年7月9日、「東京の図書館をもっとよくする会」の招きで、講演させていただいたときの記録です。そのダイジェスト版を、何回かに分けて、転載させていただきます。 これを読めば、図書館の運営を丸ごと民間企業に任せると、どういうことが起きるのか、ツタヤ図書館だけの問題ではないことがおわかりいただけるかと思います。 また、四面楚歌に立

    ほぼ月刊ツタヤ図書館 by SakujiHyuga: ●図書館で起きた時給180円事件(1)
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    Barak 2018/12/21
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