いまや生物・医学研究実験には欠かせないマウスだが、マウスと人間の結びつきは古く、古来より日本、ヨーロッパなどでは、マウスを愛玩動物(ペット)として飼う習慣があった。 日本でも江戸時代中期には、マウスの飼い方の手引書(珍翫鼠育草:ちんがんそだてぐさ)が出版されている。実験用マウスの出発点はペットであり、現在の実験用マウスは、江戸時代末期にヨーロッパに渡った日本産のマウスと西ヨーロッパ産マウスの交配集団が起源となっていることが、国立遺伝学研究所哺乳動物遺伝研究室の城石俊彦教授らと理化学研究所バイオリソースセンターらのグループが行ったマウス・ゲノム(全遺伝情報)の比較研究で分かったそうだ。 この発見は実験用マウスの成立に関して100年余りにわたる議論に終止符を打つものだという。
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