民主党の小沢一郎元代表の国会招致問題は、菅首相が週明けにも小沢氏と直接会談して事態収拾に乗り出す見通しとなった。 しかし、衆院政治倫理審査会(政倫審)への出席を拒む小沢氏が翻意する可能性は低いとみられており、党の亀裂拡大を懸念する声が一段と広がっている。 ◆押し問答 17日午後、都内にある小沢氏の個人事務所。岡田氏と向き合った小沢氏はかたくなだった。 岡田氏が「政治的責任」を理由に政倫審出席を促せば、「考え方の違いだ」と突っぱねた。統一地方選や通常国会への影響を持ち出しても、「選挙や国会運営は、幹事長が責任を持ってやることだ」とはねつけた。 衆院政倫審は、衆院議員が政治資金規正法などに著しく違反し、政治的・道義的責任があるかどうかを審査する機関とされる。「政倫審出席で政治的責任を果たすよう求める岡田氏の主張には、一理ある」(国会関係者)との指摘もある。 しかし、小沢氏は意に介していないよう