リビア反体制派が拠点とする北東部ベンガジを訪問したイタリアのフラティニ外相は5月31日、反体制派に対する「巨額の資金と大量の燃料供給」などの支援を盛り込んだ覚書に調印した。具体的な資金額は明らかにしなかったが「数億ユーロ」(数百億円)に上るとしている。AP通信が伝えた。 イタリアは反体制派の「国民評議会」をリビアの正統な代表機関として正式承認。反体制派の戦闘員の訓練支援などのため軍事顧問も派遣している。カダフィ政権への制裁により、イタリア国内で凍結されている数十億ユーロの資産などを支援の原資とするという。 フラティニ外相は、政権打倒を目指す反体制派への継続的支援を約束、最高指導者カダフィ大佐は「権力を離れ、国外に去らなければならない」と強調した。(共同)