フランス公共ラジオによると、スーダン中央銀行総裁は24日、新しいスーダン・ポンド紙幣を同日から流通させることを明らかにした。同国から独立した南スーダンが、合意のないまま18日に新通貨「南スーダン・ポンド」の流通を始めたことへの対抗措置とみられる。 スーダン・ポンドの旧紙幣は南側で依然流通しているが、北側の中央銀行幹部はロイター通信に「(今後は)南側から旧紙幣が入り込むことは認めない」と明言。南側に残る紙幣の扱いを今後の交渉材料に使う狙いとの見方も出ており、南北対立の火種となりそうだ。 総裁は旧紙幣から新紙幣への交換を早急に完了させると述べた。新紙幣にはスーダンの新たな国土の地図が描かれているという。(共同)