文部科学省は9日、平成18年度に不登校のまま中学を卒業した人を対象にした追跡調査を発表した。対象者約4万1千人のうち約1600人が回答し、20歳時で19・0%が大学に進学していることが分かった。13年前の前回調査の6・6%に比べ大きく改善したが、同世代の大学進学率の平均が約5割であることと比べると著しく低く、文科省では近く専門家会議を設置、支援策を検討する。 中学卒業時の不登校生の追跡調査は今回で2回目。それによると、回答者の20歳時の就学状況は大学のほか専門学校・各種学校14・9%(前回8・0%)▽定時制や通信制などを含む高校9・0%(同6・5%)▽短大3・6%(同1・9%)-などで、いずれも前回調査を上回った。 就学はせず就業している人は34・5%(同53・7%)、就学しながら就業をしている人は19・6%(同9・3%)、就学も就業もしていない人は18・1%(同22・8%)-だった。 進