地下鉄でヘイトスピーチを行った女性の動画がSNSで広まり、警察が彼女を逮捕した件に関連したエッセイが掲載されていた(Guardian)。ヘイトスピーチには反対だし、件の女性を擁護する気は無いそうだが、それでも逮捕は行き過ぎだし、ヘイトスピーチの非合法化には反対だそうだ。その理由として、大雑把な紹介だが、以下の四つ挙げられていた。 第一に法律は限定的な効果しか持たない。英国でRace Relations Actが制定されてから、実際に起訴された数は数えるほどしかないそうだ。ヘイトスピーチは明白な差別行為ではないので、規制が難しい。 第二に、上述の女性の件では軽犯罪法(Public Order Act)で罪に問えるので不要な規制となっている一方で、誰かが侮辱されたと感じるだけで警察は任意に逮捕することができる。これは政治活動家の行動を阻害する可能性がある。 第三に、マイノリティや社会的弱者にも