純喫茶 « 前のページ次のページ » さぼうるを知らずして、神保町の喫茶店を語るなかれ September 19, 2011 Tweet 東京の喫茶店について語りたいならば、この店には入っておいたほうがいいという老舗がいくつかあると思う。渋谷の名曲喫茶ライオン、浅草のアンジェラス、谷中のカヤバ珈琲、北千住の喫茶室サンローゼ、町田のプリンス、そして神保町のラドリオ、ミロンガ・ヌオーバ、忘れてはならないのが、さぼうる。 神保町は古い喫茶店が多く残る町のひとつだと思うが、さぼうるは取材後本を見てくださった何人かの人たちに「懐かしい」と言われた。多くの人の記憶に残っているだろう老舗喫茶だ。 さぼうるはいまから56年前、昭和30年に現在の場所で創業。山小屋のような店の佇まいは、開店から殆ど変わっていない。 隣接する食事中心の店舗・さぼうる2では、ナポリタンが人気だ。 店主の鈴木さんは創業時から店で働