8月20日(ブルームバーグ):米シティグループ が日本で展開する個人向け銀行業務の売却を検討していることが分かった。国内の大手行などを対象に事前の打診を開始しており、早ければ9月にも入札を開始する可能性がある。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。 関係者によると、シティの日本の個人向け銀行業務の売却はいくつかあるオプションの一つで、まだ初期段階にあり何も決定したものはないという。別の関係者によれば、すでにシティは3メガバンクや信託銀行、地方銀行などにアプローチを開始したという。 シティは07年に日本で銀行免許を取得し「シティバンク銀行」として個人向け業務を展開。国内に33支店あるが、世界での支店数の1%に満たない。シティはすでに、スペインやギリシャ、トルコなどの低リターン市場の個人向け業務から撤退している。ウェブサイトに掲載された収支報告書によると、シティバンク銀行の2014年3月