三井不動産は2013年12月、東京都心部の日比谷における都市型スマートシティの開発について、都市再生特別地区の都市計画が自治体から認められたと発表した。同社の都市型スマートシティとしては都心部の日本橋につぐ2番目のプロジェクトだ。 「(仮称)新日比谷プロジェクト」と呼び、千代田区有楽町1丁目に地上35階地下4階の大規模複合ビル1棟と地上の広場、地下通路などを作り上げる。2014年度に着工し、2017年度の完成を予定する(図2)。 敷地面積は約1万700m2、延床面積は約18万5000m2、建物の高さは約192mであり、事務所の他、店舗や文化交流施設、産業支援施設、駐車場などを含む。 防災機能と低い環境負荷に特徴 新日比谷プロジェクトでは、防災機能の強化と環境負荷低減を強調しており、3つの対策を打ち出した。第1に帰宅困難者の支援機能だ。東京都心部は夜間人口に比べて昼間人口が著しく多い。201