(2013年3月11日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 欧州や米国、日本に住んでいる人はそう感じないかもしれないが、世界経済はこの10年間に、それまでの30年間より速いペースで拡大する可能性が十分ある。 ゴールドマン・サックスは、世界全体の国内総生産(GDP)が2011年から2020年にかけて、平均して年間4.1%ずつ拡大すると予想している。2010年までの30年間は平均成長率が3.5%を超えたことはなかった。 12.5週間ごとにギリシャ一国を生み出す中国 猛スピードで変化しているのは、その成長の源泉だ。世界最大級の新興大国の多くはついに勃興し、今や世界経済を拡大させる原動力となっている。ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国(最初のBRICs諸国)は2011年に、GDPで見てイタリア一国に相当する経済を新たに生み出した。 BRICs諸国は2009年から、首脳会議を開催している〔AFPB