マイケル・サンデルの「これからの正義の話をしよう」を読みました。 これからの「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学 作者: マイケル・サンデル,Michael J. Sandel,鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2010/05/22メディア: 単行本購入: 483人 クリック: 15,840回この商品を含むブログ (593件) を見る とてもおもしろかったです。 また、この本がこれだけバカ売れしているのがおもしろいですね。政治哲学の話ですよ。この本。しかも、345ページあってボリュームたっぷり。なんて売れなさそうなジャンル!(笑)NHKの力だとかなんだとかが大きいと思いますが、僕はまず、タイトルを原題からちょっと変えたのが良かったんだろうなーと思いました。 原題は、『Justice Whtat's the Right Things to Do?』です。訳すと、『正義
ロールズ / 正義論 無知のヴェール † 正義が、先験的に与えられたものではなく、社会の構成員が合意した原則によって決まる、と考えた。 そのとき、社会の構成員は「無知のヴェール(the weil of ignorance)」におおわれた状態で、正義の原則を選ばなければならない。 「無知のベール」とは、自身の位置や立場について全く知らずにいる状態を意味する。 一般的な状況はすべて知っているが、自身の出身・背景、家族関係、社会的な位置、財産の状態などについては知らない、という仮定である。 自身の利益に基づいて選ぶのを防ぐための装置だ。 それを通じて、社会全体の利益に向けた正義の原則を見いだせるようになる。 無知のベールを動員すれば、社会的な対立をさらに容易に解決できる道を見いだすことができる。 ストライキの例を見てみよう。 労働者と経営者は、それぞれ有利な状況を総動員し、最大限に
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