大都市圏の土地供給はほぼ無限になる 大学で経済を学んだ人なら覚えているかもしれないが、資本主義における成長(生産)の3要素は何かといえば、労働(力)と資本と土地である。 この原理原則に立ち返って考えてみると、日本経済の成長の方向性はハッキリする。 人口減時代に突入して労働人口が毎年30万人ずつ削られている現状では、成長戦略に“労働”は使えない。ベビーブーマーのときのような人口ボーナスは遠い昔の話だ。 資本はどうか。産業革命以来、世界の成長を支える資本は圧倒的に不足してきたが、高齢化が進んだ先進国では今やカネ余りで、ほとんどの国がゼロ金利の状態である。北欧でもカナダでもオーストラリアでも、そして日本でも、年金や保険の資金はあり余っていて、よほどうまい運用をしなければリターンは1%も出ない。超過剰な資本を振り向ける有効な投資先がないのが先進国の現実だ。 残るは土地である。国土の狭い日本は成長に