1月19日、原油価格の急落により、湾岸諸国の政府系ファンド(SWF)が今年数百億ドル単位の資金をグローバル市場から引き揚げる可能性が出ている。写真はカリフォルニアのオフショア石油プラント。昨年9月撮影(2015年 ロイター/Lucy Nicholson) [ドバイ 19日 ロイター] - 原油価格の急落により、湾岸諸国の政府系ファンド(SWF)が今年数百億ドル単位の資金をグローバル市場から引き揚げる可能性が出ている。このうちの多くはドル建て債券や海外預金になるとみられる。 ただ、自国経済を原油依存から脱却させるという重大な綱渡りの中、多くの政府系ファンドは成長が鈍化している欧州諸国から新興国に焦点を移しており、インフラ施設や不動産などリターンの見込める長期投資については引き続き積極的に実施していく見通しだ。