売上高が3兆円に達するブリヂストンが、10億円を投資して太陽光発電事業を開始した。国内に16カ所ある工場のうち、佐賀工場と彦根工場の屋根に太陽光パネルを設置して、合わせて3MW(メガワット)以上の電力を供給する(図1)。年間の発電量は350万kWhを見込み、一般家庭で約1000世帯分の電力に相当する規模になる。 2カ所の投資額は約10億円で、発電した電力は固定価格買取制度で売電する。2013年度の買取価格(1kWhあたり36円)を適用すると、年間の売電収入は1億2600万円になる想定だ。工場の屋根を使えば土地代もかからず、10年以内に投資を回収できる。 設置した太陽光パネルには、自社製の「EVA(エチレン・ビニール・アセテート)フィルム」を使った製品を採用した。EVAフィルムは太陽電池の発電セルをパネルのガラス面に固定する接着剤になる。 ブリヂストンはグループを挙げて「事業と環境の両立」を