[香港 17日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 台湾積体電路製造(TSMC)(2330.TW), opens new tabは世界で圧倒的な存在感を誇るハイテク企業の一つかもしれないが、同時に最も脆弱な面がある。 米大統領選共和党候補となったトランプ前大統領は、16日公表されたインタビューで、台湾が米国の半導体ビジネスを取ったと指摘するとともに、台湾の半導体メーカーが米本土に工場を新設するために米政府の補助金を利用している状況に不満を表明。台湾は米国に「防衛費」を払うべきだとも主張した。TSMCにとってはまさに、米中両国が自社の命運にどれほど大きな影を落とすのか肝に銘じざるを得ない。 トランプ氏の発言は、バイデン政権の台湾支援姿勢が軌道修正される可能性も秘める。台湾は現在、米国を最重要の同盟相手として、また武器の供給者として頼りにしており、バイデン大統領は中国が台湾に侵攻すれば