2月2日、JPモルガン・チェース銀行の佐々木融 ・債券為替調査部長は、米投資家の関心はアベノミクスの「第3の矢」から離れ、もっぱら日銀追加緩和のタイミングとその中身に移ったと指摘。提供写真(2015年 ロイター) 佐々木融 JPモルガン・チェース銀行 債券為替調査部長 [東京 2日] - 先週、大雪に見舞われたボストンとニューヨークに出張し、19社のヘッジファンド・機関投資家と会合を持った。 今回のミーティングを通じて最も強く残った印象は、海外投資家はアベノミクスの「第3の矢(成長戦略)」に対して、あまり興味を持たなくなっていることだった。その関心は、もっぱら日銀の追加緩和のタイミングと中身に移っていた。 あるシニア・ポートフォリオ・マネージャーに至っては、筆者が「原油価格の下落はアベノミクス・第4の矢だ」と話すと、「いや第3の矢だろう」と反論。「第4の矢だ」と念を押すと、「第3の矢があっ
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