「周囲の会員権ビジネスに勢いが出ている中で、弊社でもやろうという雰囲気になった」 名古屋の建設会社、東建コーポレーションの担当者はこう明かす。同社は今年に入って会員制リゾートホテル事業への参入を表明した。三重県桑名市にある「東建多度カントリークラブ・名古屋」のクラブハウスに隣接する場所に、7階建てのリゾートホテルを建設し、2015年春の開業を目指す。 1室当たり82平方メートルの広さ。販売価格や販売口数は未定だが、数百万円を想定している。 「高いものから売れていく」 リゾート会員権市場がにわかに活気づいている。企業業績の好転による賃上げムードの高まり、そして株高によって個人投資家の「次なる目先」がリゾート会員権市場に向き始めた。このマインドの高まりに企業側も新規会員獲得に動き出している。 「高いグレードから売れていく」。会員制リゾート大手、東急不動産はかつてのバブル期のような売れ方に目を丸