1972年に世界的シンクタンク、ローマ・クラブが出した世界予測『成長の限界』は、資源枯渇や持続可能性について全世界が考えるきっかけになった。40年後の今、著者の一人、ヨルゲン・ランダースが『2052 今後40年のグローバル予測』を発表した。『成長の限界』を受け継いだ「21世紀の警告書」の中身を、同書日本語版の解説を執筆した竹中平蔵氏と著者ランダース(BIノルウェービジネススクール教授)の言葉からひも解く。今回からはランダースが、昨年5月にWWF(世界自然保護基金)年次総会で行った講演を基に、今後40年の予測のエッセンスをお届けする。