(2013年3月6日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 世界トップクラスのヘッジファンドは昨年、例年よりもかなり成績が悪かった。この1年は比較的小さなライバル企業の方が投資家のために多くのカネを稼ぎ、上位20社の平均リターンは単純なバランス型ポートフォリオを運用するファンドより低かった。 エドモン・ドゥ・ロスチャイルド・グループ傘下のファンド・オブ・ファンズ、LCHインベストメンツの計算では、上位20社のヘッジファンドが昨年、投資家のために稼いだ利益は324億ドルで、業界全体が上げた利益1720億ドルの2割に満たなかったことが分かった。 上位20社のファンドは創業以来、業界全体の利益の半分近くを稼ぎ出しており、レイ・ダリオ氏、 セス・クラーマン氏、デビッド・テッパー氏といった一流ファンドマネジャーの輝かしい評判を説明する要因となっていた。 ヘッジファンド界のエリートたちが厳しい1年を経験し