韓国のヨンハップニュースがアメリカの歴史家たちが「慰安婦」問題で、日本政府の検閲をきびしく告発していると報じた。そのニュースを訳出しておく。 韓国メディアなので、当然日本に対して批判的なスタンスからの報道だが、声明の内容についてはこれまで見た中では最も詳しく紹介している。 「米国の学者たち、日本の『歴史検閲』に抗議」(2015年2月5日) by Chang Jae-soon and Roh Hyo-dong Yonhap News Agency アメリカの歴史家団体は5日、日本の教科書出版社に対して第二次世界大戦中に日本が行った女性の性奴隷化についての記述を変更するように日本政府が圧力をかけようとしたことに対して強く抗議する共同声明を発表した。 名を連ねた19人の学者たちは共同声明の中で、学術調査と蛮行の生存者からの聴き取りに基づく限り、これが「国家後援の性奴隷制度の本質的な特徴を備えてい
By Chang Jae-soon and Roh Hyo-dong WASHINGTON, Feb. 5 (Yonhap) -- A group of American history scholars expressed strong protest against Japan's attempts to pressure a textbook publisher to change the description of the country's sexual enslavement of women during World War II, saying no government should have the right to "censor history." The 19 scholars also said in a joint statement sent to Yon
2014-12-16 日本人は、「戦前の自分の先祖がどこにいたか」を思い返す必要がある 戦前の東京の風景は立派だ。今より美しく見えるくらいだ。 しかし、この威風堂々たる都市環境に暮らし、モダンな文化を最大限に享受したのは、当時の日本人のうちどれほどだっただろうか。 大正バブル全盛期の1920年代、日本人の人口は約6000万人だった。うち東京都民は450万人に満たなかった。神奈川県の人口は福島や新潟なんかよりもずっと低かった。首都圏と言うものは存在せず、東京の都心や横浜のごく一部にしか都会がなかったのである。当時の日本では都会は東京しかなかっただろう。日本全国と植民地からの富がそこに一極集中した。「都市」といえるものも、多くの県が県庁所在地くらいしかなかったはずだ。日本人の多くは農村や漁村で、江戸時代同然に暮らしていたのだ。多分1960年代ごろまでそうだったに違いない。一部の離島やたとえば沖
今年、兵士だけで約1000万人の戦死者を出したとされる第1次世界大戦開戦から100年を迎える。 思想史研究者の片山杜秀氏は、著書『未完のファシズム 「持たざる国」日本の運命』で、第1次大戦を目の当たりにした日本は、20世紀の戦争は国家が科学と生産力を結集させた総力戦となることを理解したからこそ「持たざる国」としての限界を強烈なまでに痛感し、この認識が「持てる国」とのギャップを埋めるべく信じがたい精神論の台頭を招いたと解き明かした――。これまでの「日本は日露戦争の勝利におごったがゆえに第2次大戦で惨敗するに至った」との通説を覆す異説で、以来、注目を集めている。 そして昨年、『国の死に方』で、日本は「持たざる国」として、この第2次大戦の教訓を生かすことなく、原子力発電で再び無理な背伸びをして東京電力福島第1原子力発電所事故を招くという同じ過ちを繰り返したと指摘した――。その片山氏に都知事選の結
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