2008年のリーマン・ショック以降、長期にわたって負債を減らし続けてきたアメリカの家計は、2013年後半から再び負債を増やし始めた。負債の増加は広義の消費増加に繋がるため、アメリカ経済の成長を促すことが期待される。負債とは簡単に言えば借金のことで、借金をするには信用が必要となるが、アメリカでは日本と違った信用力の測定方法がある。 アメリカにおいて、クレジットカードを作ったり、住宅ローンを借りたりすることは一苦労である。収入が高かったり、金融資産が多かったりするだけではお金を借りることができない。お金を借りるにはクレジットヒストリーと呼ばれる「借金歴」が必要なのである。クレジットヒストリーは、自動車ローンやクレジットカードなど借金の種類や返済履歴などが記録されたもので、それぞれの要素を総合的に判断したクレジットスコアが決められる。借金をする際には、アメリカ人やアメリカで働く人に与えられる社会