国立公園に指定されることになった慶良間諸島=2005年11月、朝日新聞社ヘリから慶良間諸島のサンゴ礁=2005年11月、沖縄県座間味村慶良間諸島の地図 【神田明美】石原伸晃環境相は2日、サンゴ礁が広がりザトウクジラの繁殖域がある沖縄県の慶良間(けらま)諸島とその沿岸海域を、来年の早い時期に国立公園に指定する方針を明らかにした。新規の国立公園指定は1987年の北海道・釧路湿原以来となる。 慶良間諸島は沖縄本島の西方、那覇市沖にある。サンゴが高密度に生息し、248種が確認されている。諸島の北東沖にはザトウクジラの繁殖海域があり、周辺を回遊する。現在は沖縄海岸国定公園の一部になっているが、その指定を解除し、保護する区域を拡充した上で新たに国立公園に指定する。今夏、具体的な区域を決めて一般からの意見を募集する。 近年、地球温暖化に伴う海水温上昇やオニヒトデの食害、赤土流入などによるサンゴの死