<地熱水で大幅節電に成功> スウェーデンのストックホルム。約1万5,000人が働き、年間1,800万人が利用するアーランダ空港で、ユニークな省エネ方法が成功している。地下にある帯水層の地熱水を活用した節電方法に着目。外気よりも"冬は温度が高く、夏は温度が低い地下"を空港内の冷暖房にうまく生かし、電気代の大幅削減を実現した。スウェーデンの企業で、熱交換器の世界的企業アルファ・ラバル社の熱交換器の技術を使い、熱損失を最小限に抑え、帯水層(地底湖)を空港の冷暖房システム用の巨大貯水池として活用。夏に温水を生成し、地底湖に温水を蓄えておき、これを冬に使うまで蓄熱。冬に雪を融かしたり、建物を温めたりするのに使う。夏はその逆で、冬に蓄えておいた冷水を利用し、建物を冷やすのに使う。いわば、地底湖を巨大な魔法瓶として使い、主に暖房や融雪に必要なエネルギーを削減する。 09年からこの地熱水を利用したシステム