19日、スマートフォン(スマホ)などに向けた中小型液晶を製造・販売するジャパンディスプレイ(JD)が東京証券取引所に新規株式公開(IPO)した。公開価格での時価総額は約5412億円(初値では4624億円)で昨年7月のサントリー食品インターナショナル以来の大型上場となった。大塚周一社長は同日の記者会見で「株式上場は通過点。10%以上の営業利益を出せる会社になりたい」と将来性に自信を示した。 しかし、同社の将来性に、投資家や市場関係者からは厳しい視線が向けられたようだ。 新規上場の当日にJD株は売り気配で始まり、9時27分には公募価格の900円を131円(14.5%)下回る769円で初値を付けた。大塚社長は上場初日の株価の低迷について質問を受けると「受け止めて、きっちりした経営をしていかなければならない」と語った。しかし、株価はその後も低空飛行が続いている。 足元ではロシアとウクライナの間に緊