「中央銀行が終わる日: ビットコインと通貨の未来 」の著者「岩村充」氏は、日銀出身。 前著の「貨幣進化論―「成長なき時代」の通貨システム 」においても、様々な例え話を駆使しながら、貨幣の本質と今後の展開について興味深い議論を展開しました。 今回は、新たに登場した暗号(仮想)通貨を取り上げ、現行の中央銀行システムと比較することで、貨幣の未来を思考実験します。 本書の中で印象に残ったフレーズが二つあります。 一つは冒頭の、ハイエク「隷属への道」からの引用。 ちょっと長いですが、極めて本質的な指摘です。 『われわれの自由社会にとっての問題は、たとえいかなる犠牲を払っても失業が発生することは許されず、その一方で強権を発動する意志もないとすれば、あらゆる種類の絶望的な方便を採用しなければならない羽目に陥ってしまうだろう、という点である。 それらのどれ一つを取り上げてみても、長続きする解決をもたらすこ
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