普段、なにげなく口にしているカレーやコロッケ、ラーメン、アイス、メロンパン……といった大衆食。これらの食べ物はどこの国から来て、ビジネスや文化と接しながら、いかに日本人の口に合うように変化を遂げてきたのか。そんな身近なメニューの変遷にライターの澁川祐子氏が迫ったのが『ニッポン定番メニュー事始め』(彩流社)だ。 ・「カレー」は日本初の「あんかけご飯」 ・元祖「牛丼」はなんと味噌味だった ・「コロッケ」は「がんもどき」だった!? ……などなど、気になるコピーが表紙に並び、自ら「食探偵ノンフィクション」と評するこの本について、著者の澁川氏に話を聞いた。 –今回の本はJBpressの連載「食の源流探訪」を基にしたもので、テーマは“身近な食べ物のルーツ”です。食べ物の話題が好きな人は多いですし、一家言持っている人も多いと思います。 澁川祐子氏(以下、澁川) そうですね。今回の連載でも、食の話が好きな