室内用消臭芳香剤市場は拡大を続け、市場規模は約279億円(2012年)にまで伸びている。「消臭力」シリーズを販売するエステーによると、全年代の消臭芳香剤利用率の平均は79%。最も利用率が高い40代が84%、20代が77%、60代が73%と、ほとんど差がない。世代を問わず、生活に根付いていることがうかがえる。香りやアイテムのバラエティーもどんどん増え、ドラッグストアの消臭芳香剤コーナーはさながら百花繚乱の趣きだ。 そんななか、消臭芳香剤メーカーの二強、小林製薬とエステーが素朴な「木の香り」を打ち出した商品を相次いで投入。エステーは2013年3月22 日に北海道のトドマツから抽出した天然樹木水を配合した「消臭力 優しい森」を、小林製薬は2013年4月17日に青森県の樹齢200年以上のヒバから抽出した天然精油配合の「消臭元 木のある生活」を発売した。消臭芳香剤は種類が多く競争が厳しいなか、どちら