抗がん剤の副作用などで髪の毛が抜けるがん患者に「タオル帽子」が人気だ。家にあるタオルが使え、通気性も良くてジャブジャブ洗える。手作りの見舞品としても患者に喜ばれるという。作り方を広める患者団体も出てきた。 19、20日に広島市で開かれたがん患者らによるイベント「リレー・フォー・ライフ2010in広島」の会場で、乳がん患者団体「のぞみの会」は、タオル帽子のミニ講習会を開催。約20人が作り方を教わった。 タオル帽子作りを最初に始めたのは、岩手県の市民団体「岩手ホスピスの会」。新聞記事でその活動に興味を持った「のぞみの会」の会員たちが、取り寄せた型紙をもとに、家にあったタオルで試しに縫ってみた。「あら、かわいいじゃない」「湯上がりにもいいわね」「子どもにも似合うかも」。会員の1人が、がんで入院した知人に持って行ったら看護師にほめられた。 広報担当の藤本久枝さん(65)は「その人のことを思いながら