2日の内閣不信任決議案の採決前に、菅首相が退陣を示唆したことで、民主党の小沢一郎元代表が描いた不信任案可決のシナリオは大きく狂った。 民主党執行部は小沢元代表の処分を検討している。さらに元代表は「政治とカネ」をめぐる裁判も抱えており、「反小沢」側からは、今回の大差の否決によって、元代表の求心力低下は決定的になったとの指摘も出ている。 小沢グループは70人以上が造反の意向を固めていたが、結局、造反を明言してきた側近の松木謙公前農林水産政務官が賛成票を投じた以外は、小沢元代表ら計15人が欠席・棄権するにとどまった。 2日朝、東京都内のホテルの一室。造反を決意した民主党衆院議員50人以上が続々と集結し、前日夜の会合に70人を集めたことで、「もう不信任案可決は決まったも同然」との高揚感が漂っていた。内山晃総務政務官は記者団に「140票は取りたい。そうすれば、自民、公明両党の数より我々の方が増える」
民主党の小沢一郎元代表は1日、都内のホテルで記者団に対し、内閣不信任決議案への対応について「国民が支持してくれた本来の民主党のあり方に戻さなければならない」と述べ、賛成する考えを表明した。主なやり取りは以下の通り。 --内閣不信任決議案が提出されたが、対応は 「最近の内閣、政府の状態を見ていると、われわれが掲げ、国民が支援してくれた『国民の生活が第一』『国民の生活を守る』という理念が忘れ去られている。これでは(平成21年の)衆院選で、国民に政権を委ねられた意味がない。本来の民主党のあり方に今、戻さなくてはいけないという思いで、あすの本会議でも対処する」 --不信任案が可決される公算は 「最後のご奉公の覚悟でやろうということで、その戦列に参加している。私は十分、われわれの意思が国会において通るものと思っている」 --離党や新党結成の考えは 「われわれが本来の、本当の民主党の所属議員だと思って
小沢氏 不信任案に賛成意向固める 6月1日 18時9分 民主党の小沢元代表は、自民党などが提出した菅内閣に対する不信任決議案に賛成する意向を固めました。 民主党の小沢元代表は、これまで菅政権の原発事故への対応などを厳しく批判し、菅総理大臣の自発的な辞任を求めていました。こうしたなか、先月31日夜、鳩山前総理大臣が菅総理大臣と会談し、小沢氏を含めた挙党態勢の構築が必要で、党が分裂する事態を避けるため菅総理大臣自身の進退も含めた決断を求めたのに対し、菅総理大臣は「震災などの対応に取り組むのが私の役割だ」と述べ、平行線に終わりました。これを受けて小沢氏は、自民党などが提出した菅内閣に対する不信任決議案に賛成する意向を固めました。これに先だって小沢氏は、議員会館の事務所で、みずからに近い議員と会談し、「仲間の副大臣や政務官も辞任の動きをしてくれているし、当選1回の衆議院議員の仲間も一致団結してくれ
内閣不信任決議案をめぐる民主党内の攻防が激化している。小沢一郎元代表らは、不信任案賛成を示唆して菅直人首相を自主的退陣に追い込む作戦。菅首相や党執行部は「解散総選挙」「党除籍(除名)」をチラつかせて小沢グループを屈服させたい。殺るか殺られるかの「菅vs小沢・最終戦争」の行方が注目されている。 「事を荒立てることばかり考えているわけではない。ただ、それでもなお駄目なら決断する時には決断する」 小沢氏は30日夕、自らを支持する中堅議員グループ「一新会」の役員会に顔を出し、こう心情を語った。「決断する」という言葉を受け、31日朝刊各紙は「小沢氏 不信任案同調示唆」と報じた。 東日本大震災や福島第1原発事故の稚拙極まる対応をめぐり、野党が週内に提出を予定している内閣不信任案。当初の「与党vs野党」という構図は、いまや昨年来続く、「菅vs小沢」という争いに集約されてきた。 小沢氏は盟友の羽田
野党が週内に提出予定の内閣不信任決議案をめぐり民主党の小沢一郎元代表の動向が注目されている。菅直人首相批判を強める小沢氏だが、いまだに不信任案に「賛成」とは明言していない。態度を鮮明にすれば、それになびく議員は少なくない一方で、小沢氏が前面に出れば、非小沢系議員が不信任案同調を敬遠する可能性もある。小沢氏の「鶴の一声」は出るのか出ないのか-。(坂井広志) 小沢氏が側近議員を使い自らを支持する衆院中堅・若手グループ「一新会」と、衆院1年生による「北辰会」を対象に、不信任案への同調を求める署名を始めたのは5月上旬。不信任案可決には民主党から81人の造反が必要だが、一新会(約40人)、北辰会(約50人)の大半が賛成に回れば可決される。 だが、ことは順調には進まず、署名を拒否する小沢系議員は続出した。署名を求める文書に「小沢一郎」の文字がなく、側近たちは「小沢氏の指示だ」と言わずに集めていたからだ
民主党の小沢一郎元代表は16日、インターネットの番組に出演し、新党結成や内閣不信任案に同調する可能性について「今のような状況を政府が続けることは許されない。思い切った政策を菅直人首相がするのであればいいが、そうでない場合は政治家としてどうすべきかを考えないとならない時期だ」と述べた。野党が内閣不信任案を提出した場合、同調する可能性を示唆したとみられる。 衆院の民主、国民新両党に与党系無所属議員を加えた勢力は313議席で、不信任案が可決されるには73人以上が造反する必要がある。小沢氏に近い議員からは不信任案が出れば賛成するとの声が出始めている。 また、福島第1原発事故への政府対応について小沢氏は「国内的な実害と、日本政府は本当のことを言っていない、いいかげんだという(国際社会の)評価になり、二重に被害が大きくなった」と厳しく批判。被災者支援でも「政府の対応は非常に遅いし、十分ではない」と語っ
民主党の小沢一郎元代表は16日午後、インターネットサイト「ニコニコ動画」の番組に出演し、東日本大震災や東京電力福島第1原子力発電所事故への菅政権の対応を批判した上で、野党が内閣不信任案を提出した場合に同調する可能性を示唆した。 小沢氏は番組で、政府の原発対応に関し「誰が責任者か、何をするところかさっぱり分からない。役所に任せっ放しのときよりも訳が分からなくなったのが現状じゃないか」と述べ、会議や組織ばかりを立ち上げようとする菅直人首相の姿勢を批判した。 その上で、「このままだと大変だと分かっていながら何もしない、傍観しているというのは、後世の歴史の批判に堪えられない。ここは行動しなければならない」と述べ、首相退陣に向けた決意を表明。 番組参加者から野党提出の内閣不信任案に同調する可能性を問われると、「今のような状況を転換して、思い切った政策をするという決断を菅首相がして、みんなでがんばろう
小沢氏の発言要旨 小沢氏の発言要旨 民主党の小沢一郎元代表が16日、インターネットの番組で発言した内容は次の通り。 【政局】 最近の心境としては、自分自身のことや民主党政権うんぬんのレベルではない。国民の命、生活を守るには、政治家が決断しなければならない。このままだと大変だと分かっていながら傍観しているのは、歴史の批判に堪えられない。 −新党結成や内閣不信任決議案についてどう考えるか。 今のような状況を政治が続けるということは許されない。これを転換して思い切った政策をする決断を菅直人首相がして、皆で頑張ろうというならいいが、そうでない場合は、政治家としてどうすべきかを考えなければならない時期だと思っている。 【福島第1原発事故】 将来何十年という命と生活、日本経済全体の問題に関わる。本当に深刻に考えないといけない。(政府は)いろんな委員会などをいっぱいつくっているが、誰が責任者
民主党の小沢一郎元代表(68)は、来週にも、菅直人首相(64)に会談を申し入れる方針を固めた。東日本大震災や福島第1原発事故への対応について、菅首相の指導力不足を指摘して改善を求める見通し。菅首相がこの直談判に応じなかったり、応じても提言を無視すれば、小沢氏側が“倒閣一直線”へとかじを切る可能性もある。 小沢氏周辺によると、小沢氏は統一地方選後半戦が投開票される24日までに会談を実現させたい考え。13日に周辺に「首相に意見を言うために会う。とにかく信義を尽くしてみる」と表明した。「それでも聞いてもらえなかったら仕方がない。後世、『あの時の政治家がきちんと対応せずに日本をつぶした』と言われるわけにはいかない」と、倒閣を示唆した。 小沢氏が危機感を募らせているのは、菅首相の救いがたい震災・原発対応の遅れが原因。側近によると、小沢氏は、政府や民主党内に会議や本部が乱立する状況について、「指揮
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